パスクルのジー(dZi)
ジーは、天然石に人の手で模様が描かれることによって生みだされる護符です。
天珠に描かれているのは、いずれも破邪や招福を意味する神聖な模様であり、模様そのものに力が宿っていると考えられます。
古代チベットで用いられていたジー(老天珠)は手に入れ難い貴重な骨董品ですが、
当店では多くの方にジーの魅力に触れていただきたいという思いから、
いにしえのジーに近い形を再現し、現代によみがえったジー(新天珠)を扱っております。
当店のジーは、信頼できる業者を通じて仕入れられ、厳しい検品によって選別されたものです。
当店ではジーを多種多様な天然石や金属パーツなどと
組み合わせ、お客様のお好みのアクせサリーを
お作りすることができます。
一粒でも存在感があるジーは、
ブレスレットのメインの石などにもぴったりです。
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龍眼天珠りゅうがんてんじゅ
天珠の王様 / お守り
ジーのなかでも、見開かれた龍の眼のような同心楕円状の模様が並んだものを龍眼天珠(りゅうがんてんじゅ)と呼びます。
天珠の王とよばれるほどの強力なパワーを持ち、持ち主に富や権力をもたらすといわれています。
また天地を見渡す龍の目のように物事を見通す力が備わり、判断力が高まるとされているので、仕事のお守りにもおすすめです。
細長い38mmはジーとしては標準的なサイズです。模様の美しさを堪能することができ、ブレスレットに取り入れると、一粒でも存在感を発揮します。 -
九眼天珠くがんてんじゅ
最高パワー / お守り
ジーに描かれる円形の模様は眼とよばれます。チベットではこの模様が、邪視(見つめられるだけで呪いにかかる邪悪な視線)を跳ね返す力をもつと考えられており、眼をもつジーは古代から魔除け・災難除けのお守りとされてきました。
眼の数はひとつのものから20を超えるものもありますが、なかでも特に人気が高いのが9つの眼をもつ九眼天珠です。
チベットでは奇数は縁起がいい数として好まれており、一桁の数の中で最大の奇数である9は最高の幸運を意味し、神秘的な力を秘めた数とされています。
九眼天珠は、大きな成功と幸運をもたらすといわれていますので、願望成就・立身出世・合格祈願などのお守りにおすすめです。 -
宝瓶天珠ほうびょうてんじゅ
金運 / 金運
宝瓶(ほうびょう)は、チベット仏教で「八吉祥(タシタギェ)」とよばれる8つの宝物のうちのひとつです。
宝瓶は聖なる甘露(アムリタ)で満たされているとされ、「繁栄」・「不老不死」や「財宝・幸福の蓄積」を象徴しています。こうしたことから、宝瓶が描きあらわされた「宝瓶天珠」には、持ち主の金運や家庭運を向上させ、尽きることのない幸せをもたらす力があるといわれています。 -
水蓮花天珠すいれんかてんじゅ
幸福 / お守り
蓮は、泥水のなかにあっても清らかな花を咲かせることから、仏教では迷いや苦しみ多い世の中にあっても汚れることのない悟りの境地をあらわしています。
チベットには蓮は自生しませんが、仏画のなかに描かれたり、八吉祥(タシタゲ)とよばれる縁起物のひとつとしても親しまれています。
水蓮花天珠は、水のなかからすっと茎をのばして花開く蓮の花を描きあらわしたジーです。
すぐれた浄化の力をもち、持ち主の内面からの魅力や美しさを引き出すといわれています。不安の解消や、美容・健康、良縁のお守りにおすすめです。 -
龍神天珠りゅうじんてんじゅ
権力・財力 / 金運
龍神天珠(りゅうじんてんじゅ)は、龍の強大なパワーを宿したジーです。龍の眼だけが象徴的に描かれている龍眼天珠とは異なり、こちらは龍の全身の姿がかたどられています。 このうち龍の爪の数が五本のものは皇帝龍天珠ともよばれ、特に強いパワーをもつとされます。これは、中国では龍の爪の数が階級と関係づけられており、最も多い5爪を持つ龍が皇帝を表すとされていたからです。
チベットでは龍は仏教の守護神とされる聖獣であり、雷の化身とされています。また、天に舞い上がる龍の姿は、出世や栄達の象徴とされています。こうしたことから龍神天珠を身につけると、龍神の加護によって運気が上昇し、権力や財力が得られるといわれています。 -
観音天珠かんのんてんじゅ
精神安定・幸福 / 癒し
観音天珠は、観音菩薩の姿が描かれたジーです。観音菩薩は深い慈悲の心をもち人々を全ての苦しみから救ってくれるとされています。
チベットでは観音菩薩(チェンレシー)がチベット人を導く守護尊と考えられており、特に篤く信仰されています。観音天珠は、もつ人を観音菩薩の深い優しさで包んでくれるとされ、心の平穏と幸福をもたらすといわれています。 -
亀甲長壽天珠きっこうちょうじゅてんじゅ
健康 / 健康
五角形を亀の甲羅状に配した模様を持つジーを亀甲長寿天珠といいます。一万年生きるともいわれる亀は長寿の象徴であり、その硬い甲羅には災厄を跳ね返す力があるといわれています。
また、チベット仏教では亀の甲羅の上に世界があると考えられており、神聖な存在として護符などにしばしば描かれます。
健康・長寿、厄除け・開運などのお守りにおすすめです。 -
四線虎牙天珠しせんこがてんじゅ
魔除け / 厄除
4本のライン上に虎の鋭い牙を描いたジーを四線虎牙天珠といいます。虎はチベットにも生息し、強大な力を持つ存在として古くから神聖視されています。
四線虎牙天珠は非常に強い魔除けの力をもつ事で知られており、このジーをもつことで虎のような強さ・勇敢さが得られ、困難や災難に打ち勝つことができるといわれています。
dZi Story
ジーは紀元前からチベットに伝わる霊石です。その起源は特定されていません。古代の人々の祈りが込められたジーは、チベットで大切に受け継がれてきました。
古代から伝わるジーのなかには、一部が欠けたり削れているものがあります。これは、ジーをすりつぶして薬として服用したり、仏画(タンカ)を描くときに金色をなじませるのにジーをすりこんでいたことによって摩耗した跡だといわれています。
また、古代のジーは農民や羊飼いに土の中や草原の上で発見されることも多々ありました。そのためかチベットではジーはかつては長く連なった霊虫で、土にもぐったり草原を移動していた、空から降ってきたものだったなどといった説も伝えられています。
一説には、ジーは天の神からもたらされたものであり、神は完全無欠ではないジーを地上に投げ捨てているともいわれています。これは、もしかしたら古代のチベットの人々がジーを削って使用していたこととも関係があるのかもしれません。
このほか、ジーの起源についてはさまざまな不思議な伝説が伝わっています。それはチベットの人々がジーをこの世のものではない神秘の石と考え敬ってきたためでしょう。
現代でも、チベットでは多くの人がお守りとしてジーを身につけ、その文化を守り伝えています。