ソーヤブルダイヤモンド 原石（トライゴンあり/Trigon） 0.068ct2.4x2.2mm前後

ソーヤブルダイヤモンド

ダイヤモンドの原石は、オクタヘドロンと呼ばれる八面体の結晶（三角形の面が上下に四面ずつ、計八面）で、原石の結晶体を生かし、美しさを引き出すために研磨をすることを研磨用語で「ソーヤブル」と呼んでいます。
ソーヤブルとは「のこぎり:英語でsaw」+「切れる:英語でable」が語源。ダイヤモンドの原石の形は実はいくつかありますが、原石の中で最も美しいといわれる＜三角形を上下に貼り合わせた、正八面体のような形＞、いわゆるダイヤモンド型をしたダイヤモンドの原石をソーヤブル（ダイヤモンド）原石と呼んでいます。
工業用を含めたダイヤモンド全体の産出量の内、ソーヤブルの形状を持つものはわずか6％の量です。さらに美しい形状を持つものは1％にもなりません。そこからさらにカラーやインクリュージョンの有無といった選別にかかると…希少価値は推して知るべし、です。

トライゴン・成長丘とは・・・
トライゴンや成長丘はダイヤモンド以外の鉱物でも見られます。ダイヤモンドのトライゴン（トライゴーニック）は、マントルで成長した結晶が地表に引き上げられる過程で表面に浸食を受け溶解し、凹凸が浮かび上がったものです。浸食によってできる蝕像模様のため、基本的に凹んだ三角形となります。
成長丘は同じく見た目は3角形の凹凸ですが、ひとつの結晶が出来上がる過程で、原子を一つ一つ取り込みながらそれが連なって成長してた結果、その増えていく成長層（ステップ）が密集して出来上がります。こちらはトライゴンとは反対で、盛り上がった凸模様です。レコードキーパーとも呼ばれています。

誰もが知る宝石、ダイヤモンド。多くの鉱物は複数の元素の組み合わせでできていますが、宝石の中で唯一、単体の元素からできているのがこのダイヤモンド（ダイアモンド）です。
炭素のみで構成され、元素だけで見ると石墨（簡易的なイメージでは鉛筆の芯）と同じですが、そこに摂氏2000℃、7万気圧以上の条件が加わると、透明に輝くダイヤモンドになります。
鉱物は、組成（化学式）が単純であればあるほど自然界に存在しやすくなるものですが、究極に単純なこのダイヤモンドが水晶のように大量に産出しないのは、この厳しい形成環境条件によります。

採掘されるダイヤモンドの結晶のおよそ9割は窒素を多く含む黄色い色合いのもの（I型）で、無色透明～イエロー系のものがあります。残りの1割が窒素をほとんど含まないII型です。このII型にも無色透明なものもありますが、その内アルミニウムを含むとピンクに、ホウ素を含むとブルーに発色します。
近年ではラボグロウンダイヤモンド（合成ダイヤモンド）も流通していますが、天然のダイヤモンドは地球内部約130～200kmの深さのマントルの中で生み出され、地殻変動によって一瞬にして地表に押し出されたものであり、その奇跡的な結晶が私たちの手に届いています。

※ルース表面の状態に関しましては【サイズ（採寸）情報】をご覧ください。

こちらの商品は、現品販売です。画像の商品を専用ケースに入れてお届けいたします。