ドラゴンガーネット タンザニア産 0.59ct 4.9×4.9mm前後

ドラゴンガーネット

紫外線で蛍光する新しいガーネットです。マラヤガーネットのような電球色でのカラーチェンジ/カラーシフトに加え、蛍光も示すという性質を持ちます。現在のところ、この蛍光反応はタンザニア産のものに見られるようですが、タンザニア産のすべてに蛍光反応が出るわけではなく、希少性が高いガーネットとして注目を集めています。
ドラゴンガーネットという名称は、この見事な蛍光色を神話上の生き物【ドラゴン】の瞳の色になぞらえた、またはドラゴンの吐く炎の色を例えて名づけられた、など…いずれにしても、特徴的な赤い蛍光色をイメージした名前のようです。
※ドラゴンガーネットという名称はコマーシャルネームであり、鑑別書にはスペサルティン パイロープ・ガーネット、または ガーネット 等と記載されます。

このガーネットはパイロープに近い、スペサルティンとの混合による固溶体です。
割合としてはスペサルティンの方が多く含まれます。基本的には組成はマラヤガーネットと同じものとなり、その中で蛍光反応を示すものがドラゴンガーネットに分けられます(2024年現在）。

まだ研究段階ではありますが、このドラゴンガーネットが蛍光する理由として、いくつかの種類のレアアースが蛍光を引き起こしていると考えられています。
ただしこのレアアースとともに、わずかながらに鉄分も検出されるという点にこのガーネットの特徴があります。通常鉄分は蛍光を阻害する要因となるため、鉄分が含まれると蛍光しにくいという見方が定石です。そのため、ごく微量ながらも鉄分が含まれていて、なおかつはっきりとした蛍光を示すドラゴンガーネットは、宝石としても鉱物としても、非常に新しい魅力や発見に満ちています。研究の続報に期待です！


ガーネットほど種類やカラー細分化され、奥が深い宝石は他にはありません。その歴史は古く、なんと紀元前の3000年にエジプトで、すでにジュエリーとして使われていたといいます。歴史も長いガーネットは様々な色があり、コレクションするには、最高の宝石でもあります。


※ルース表面の状態に関しましては【サイズ(採寸)情報】をご覧ください。

こちらの商品は、現品販売です。画像の商品を専用ケースに入れてお届けいたします。