エメラルドの鑑別emerald
パスクルの『エメラルド』の鑑別書
鑑別機関:日本彩珠宝石研究所
鉱物種名 | 宝石名 |
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天然ベリル | エメラルド |
その他 | 色相・透明度 |
透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています | 緑色 淡緑色 斑状 不透明石、一部黒色 |
摘要 | |
裸石 | |
パスクル補足 | |
『エメラルド』の鉱物名は、「ベリル」となります。 透明感を高めるための含浸処理が行われていますが、色の改善などの処理は確認されませんでしたので、天然色の宝石です。 |
仕入れを行う際、連またはブレスレットの状態で入荷しております。
パスクルでは、入荷時の連またはブレスレットの中から、無作為でピックアップした粒を鑑別機関に依頼し、鑑別に出しております。
お客様へお届けする商品は、各石ごとに、鑑別に出したものと同仕入れ先の天然石を使用しております。
エメラルドとは
『エメラルドは』ベリルという鉱物グループに属します。
ベリルは含まれる鉱物によって発色が異なり、鉄分を含んで青くなるとアクアマリン、クロム作用によって緑色になったものはエメラルド、マンガン含んでピンク色になったものはモルガナイトなど、様々な色を発する鉱物です。
エメラルドの特徴的な緑色は美しさと価値において古くからダイヤモンドと並び、クレオパトラはその美しさに魅了され専用の鉱山を持っていたほどだと言われております。
ルビー、サファイアと並んで、3大宝石の1つに数えられる希少価値の高い宝石です。
ベリルの種類
- アクアマリン
- 淡青:二価鉄イオン
- サンタマリア
- 青:二価鉄イオン※アクアマリンのうち青が濃い
- エメラルド
- 緑~淡緑:クロム/バナジウム
- グリーンベリル
- 黄緑:二価鉄イオン、三価鉄イオン※加熱処理によってアクアマリンへ変化
- ヘリオドール
- 黄:三価鉄イオン※加熱処理によってアクアマリンへ変化
- モルガナイト
- 淡赤:マンガン
- レッドべリル
- 赤:マンガン
- ゴシェナイト
- 無色:アルミニウム
- マシシ
- 濃青:二価鉄イオン,三価鉄イオン※サンタマリアよりさらに濃い※退色が著しい(退色後はヘリオドールやグリーンベリルと同じ)
エメラルドはベリルの石の性質上、傷ひとつない完全なものは難しく、基本的にはクラックやインクルージョンが見られます。
ベリル(緑柱石)グループのパワーストーン
エメラルドの産地
「エメラルド」は、コロンビア、ブラジル、インド、タンザニア、南アフリカ、ロシア、アフガニスタンなどで産出されています。
中でも特にコロンビアが最大の産出国と言われています。
エメラルドの品質・価値
エメラルドは、緑色が美しい宝石ですが、やはりこの緑色の発色が良いものが高品質とされます。
また、採掘された際の原石は、不純物が含まれやすいので、宝石のように加工をほとんどしていないパワーストーン(天然石ビーズ)では、黒い斑点や模様が入ってしまうことが多いです。その中でも不純物が少なく、均一に美しい緑色が見られる「エメラルド」は大変希少です。
【低品質】
【高品質】
【高品質/濃い緑色】