グランディディエライト (Grandidierite)
最もレアなストーンのひとつとして、近年注目を浴びているグランディディエライト。
穏やかな南洋の海を思わせる、ブルーグリーンのやさしく爽やかな色合いが魅力です。
グランディディエライトってどんな石?
世界で三番目に高価な宝石
グランディディエライトは、1902年にマダガスカルのアンドラマホナで発見された、ブルーからグリーンの色味をもつストーンです。フランスの探検家でマダガスカル研究の第一人者、アルフレッド・グランディディエがその名の由来となりました。
マグネシウムとアルミニウム、ホウ酸を主な成分とする珪酸塩鉱物で、独特の色味は微量に含まれている鉄などによるものです。多色性があり、見る角度によってブルー、グリーン、カラーレス(ライトイエロー)の三色が現れます。グランディディエライトはブルー寄りや、グリーン寄りなど個体差があり、これは鉄の含有量やカットする方向の違いによるともいわれています。
内包物の混入やクラックが多く、不透明や半透明の色味が大半で、透明度の高いものは宝石として非常に価値があります。最初の発見から100年後の2003年、スリランカで初めて宝石質のグランディディエライトが採掘されたときは、わずか0.85キャラット(約0.17g)の小さな粒でした。2014年にはマダガスカルのトラノマロでも宝石質の原石が見つかり、2年間で採掘された約800kgのグランディディエライトのうち、宝石質の部分は60g(約0.075%)ほどだったそうです。
“幻の宝石”とも称されるグランディディエライトは、マダガスカル政府が輸出を制限しているともいわれており、あまり市場に出ることがありません。雑誌『フォーブス』では、グランディディエライトをレッドダイヤモンド、ターフェアイトに次ぐ 、世界で三番目に高価な宝石として評価しています。不透明や半透明のグランディディエライトは宝石質のものに比べて入手しやすく、近年ではパワーストーンアクセサリーの素材としても使用されることもあります。
グランディディエライトに伝わる意味
新たな世界に挑戦する勇気と冒険心を育む
グランディディエライトは持ち主に新たな世界を見せてくれるといわれている石です。未来への明確なビジョンをもたらし、前を向いて突き進む勇気と冒険心を育むとされています。
また、不安や恐怖などのネガティブな感情を浄化する癒しの力を持つともいわれています。思い切って新しいことに挑戦したいとき、困難に負けぬよう自分自身を奮い立たせたいときのお守りにおすすめです。
こんなプレゼントにおすすめ
お仕事のお守りに
目標達成に導くというグランディディエライトは、仕事での成功を目指す方におすすめのストーンです。新たな世界への挑戦を手助けしてくれるともいわれていますので、就職活動中の方や転職を目指す方に、応援の気持ちを込めてプレゼントするのもよいでしょう。
前向きな気持ちを持ちたい方に
グランディディエライトがもつ癒しのエネルギーは、持ち主のネガティブな感情を洗い流し、思考をクリアにしてくれるといわれています。思い悩んで立ち止まりそうになったとき、グランディディエライトはしっかりと前を向いて進んでいけるよう背中を押してくれるでしょう。
グランディディエライトのカラー・種類
グランディディエライトはブルーとグリーンが混ざったような特徴的なカラーの石です。色の割合には個体差があり、ブルーが強いものからグリーンが強いものまでバラエティに富んでいます。
グランディディエライトの大部分は不透明から半透明ですが、まれに透明度の高い個体があります。その場合、見る角度によってブルー、グリーン、カラーレス(ライトイエロー)の三色が現れる多色性がはっきりと確認できます。
グランディディエライトの産地
マダガスカル、スリランカ、アメリカ、ドイツ、ナミビアなど。宝石質のグランディディエライトはマダガスカルでのみ産出されますが、例外として過去にスリランカで見つかったことがあります。
取り扱い・お手入れについて
グランディディエライトは紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所での保管は避けてください。水に弱い性質ではありませんが、クラックがあるものは水が入り込むと劣化することがあるので注意が必要です。また、定期的に柔らかい布で拭き取ってお手入れするのがおすすめです。
モース硬度:7.5
へき開:完全