スペクトロライトSpectrolite
鮮やかな色彩の美しい輝きをもつスペクトロライト。
まるでフィンランドの夜空に広がるオーロラを写したかのような神秘の石です。
スペクトロライトの基本情報
英名 | Spectrolite |
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和名 | 曹灰長石(そうかいちょうせき) |
運気 | |
色・特徴 | ブラックの地色に、虹のようなラブラドレッセンス(輝き)が見られます |
主な産地 | フィンランド・ユレマー |
取り扱い | 濡れたままにはせず、汚れたときは柔らかい布でやさしく拭いてください。変色のおそれがあるため、長時間日光にさらさないでください |
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スペクトロライトってどんな石?
スペクトルカラーの輝きをもつラブラドライト
スペクトロライト(和名:分光石)は、フィンランドのユレマーでのみ産出されるラブラドライトの一種です。
ベースの色が黒く、美しい虹色のラブラドレッセンスがみえます。
一般的なラブラドライトよりも時間をかけて成長し、薄い結晶の層が整然と重なった構造のため、鮮明で力強い輝きが特徴です。
名称の由来は、虹色に並ぶ光の帯を示すスペクトル(spectre)です。
光がプリズムなどの分光器を通過するとき、光の色は波長ごとに分かれ、七色に輝く帯が現れます。
このスペクトルのように多彩な輝きを放つスペクトロライトは、ラブラドライトのなかでも別格の美しい石として珍重されています。
スペクトロライトに似た石がほかの産地で見つかることもありますが、ユレマー産以外のものをスペクトロライトと呼ぶことはありません。
スペクトロライトに伝わる意味
自由な発想と夢見る力をもたらす
スペクトロライトがもつ七色の輝きは、思い込みや固定概念をほぐし、自由な発想や行動を促すといわれています。
特にデザイナーや企画開発など、クリエイティブな仕事をしている方におすすめのストーンです。
また、スペクトロライトは新しいことに挑戦する勇気や希望、実行力をくれる石とされています。
叶えたい夢や目標がある方は、この石をお守りとすることで未来に向けて前進する力が得られるかもしれません。
フィンランドでは、スペクトロライトが夢と関わりの深い石と考えられており、“夢見石”という別名もあります。
この石を枕の下に入れて眠ると、夢のなかでお告げがあったり、予知夢を見たりすると伝えられています。
スペクトロライトの歴史・言い伝え
戦場で父子の絆が産んだ奇跡
ラブラドライトは1770年にカナダで発見されましたが、1871年にはロシア西部の氷河からも見つかり、大きなニュースとなりました。
隣国フィンランドにもラブラドライトの鉱床があると推測され、多くの学者が調査をしましたが、その存在は長年謎のままでした。
ところが、第二次世界大戦中の1940年、なんと戦場の最前線でラブラドライトが発見されたのです。
当時、フィンランド軍はソ連軍(現在のロシア)の侵攻に備えた防衛設備を造営していました。
地面を掘る作業中、フィンランド兵の青年ペッカ・ライカタリは、ラブラドライトと思われる鉱物を偶然見つけます。
彼の父アーネ・ライカタリは地質学研究所長であり、かつてラブラドライト鉱床を探す調査にペッカを連れて行ったことがありました。
彼は「この石こそ、父が長年探し求めていたラブラドライトではないか?」と気づいたのです。
ペッカが標本を父に送った結果、これまでにない強く鮮やかな輝きをもつラブラドライトであることが判明しました。
そしてこの珍しい石は、宝石商ウォルター・ミッコラの提案により、スペクトロライトと名付けられます。
発見者のペッカは、翌年に戦場で命を落としますが、スペクトロライトの名は父アーネの研究と普及活動によって有名になりました。
現在はフィンランドを代表する石として、スペクトロライトは世界中で人気を博しています。
こんなプレゼントにおすすめ
クリエイティブな仕事をされている方に
スペクトロライトは、固定観念にとらわれない自由な発想を促すとされている石です。 新たなアイデアがほしいときや、問題を解決したいとき、持ち主に良いインスピレーションをくれるかもしれません。
夢を叶えるお守りに
気持ちを前向きにし、新たな一歩を踏み出す力をくれるといわれています。 未来を希望の光で照らし、夢を叶えるためにがんばる人を勇気づけてくれるでしょう。
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