ジー(天珠)dZi
天珠に刻まれた独特の文様は、神仏の加護や吉祥を象徴するものとされています。
古代チベットの人々が大切に守り伝えてきた聖石。
持ち主に強い守護の力をもたらすと信じられる、特別な存在です。
ジー(天珠)の基本情報
英名 | dZi |
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和名 | 天珠(てんじゅ) |
運気 | 魔除け・厄除け |
色・特徴 | ダークブラウン~ブラックの地色に、ホワイト~グレーの模様が一般的 |
主な産地 | 中国、台湾(現代天珠) |
取り扱い | 硬度が低いので、衝撃に注意してください |
ジー(天珠)の人気アイテム
ジー(dZi)ってどんな石?
チベットで受け継がれてきた神秘のストーン
ジーは、チベットに伝わる聖なる護符です。
アゲートやカルセドニー、カーネリアンなどに、特殊な技術によって独特の伝統的な模様が描かれたもので、模様によって異なる意味を持ちます。
チベットでは、ジーをもつことで天地の神々の加護により、魔を退け、幸運が得られると伝えられています。
なお、「ジー(dZi)」というのはチベットでの伝統的な名称であり、中国や日本などでは「天珠(てんじゅ)」という名でもよばれています。
ジーが誕生したのは数千年前といわれていますが、実はその起源や当時の製法などはわかっていません。ジーは謎に包まれた神秘の存在なのです。
代々受け継がれてきた古代のジー(老天珠)は、貴重な宝物であり、数千万円~数億円の価値がつくものもあります。なかでも「朱砂(赤い班点)」や「馬蹄痕(馬のヒズメのような凹凸模様)」がみられるものは特に珍重されます。
現在一般的に市場でみられるジーは、ほぼ全て古代のジーを模して制作されたものです(新天珠)。
古代のジーを現代によみがえらせるべく研究が重ねられ、天然石に特殊な薬剤で模様を描き1300度以上の高温で焼いて浸透・定着させる方法で作られています。模様は手作業で筆描きされており、非常に高度な技術と経験が必要とされます。ジーには伝統的な模様が描かれ、その一つ一つに深い意味が込められています。
ジーは天然石に人の手を加えることで、さらなる力を持たせた「特別なパワーストーン」といえるでしょう。
ジーに伝わる意味
模様に応じた様々な意味をもつ
ジーには描かれた模様によって異なる意味が伝えられています。
古代からある最も一般的な模様は「目」を表したものです。目の数は様々で、その数によっても意味が違いますが、「最高」や「完全」を表す9つの目を持つもの(九眼天珠)が特に知られています。
観音菩薩の姿をあらわした「観音天珠」、悟りの象徴である蓮をあらわした「水蓮花天珠」など仏教関連の模様も多く、チベットの信仰や宗教文化も模様のテーマに大きく反映されています。
また、龍は「富」や「権力」を象徴するモチーフであり、龍のパワーをもつ「龍眼天珠」や「龍神天珠」なども高い人気を持っています。そのほかにも吉祥を表す様々な模様があり、描かれた模様の意味に応じた効果を持っているとされています。
ジーの歴史・言い伝え
近年人気が上昇
ジーは紀元前からチベットに伝わる霊石です。その起源は特定されていません。古代の人々の祈りが込められたジーは、チベットで大切に受け継がれてきました。
古代から伝わるジーのなかには、一部が欠けたり削れているものがあります。これは、ジーをすりつぶして薬として服用したり、仏画(タンカ)を描くときに金色をなじませるのにジーをすりこんでいたことによって摩耗した跡だといわれています。
また、古代のジーは農民や羊飼いに土の中や草原の上で発見されることも多々ありました。そのためかチベットでは「ジーはかつては長く連なった霊虫で、土にもぐったり草原を移動していた」、「空から降ってきたものだった」などといった説も伝えられています。
一説には、「ジーは天の神からもたらされたものであり、神は完全無欠ではないジーを地上に投げ捨てている」ともいわれています。これは、もしかしたら古代のチベットの人々がジーを削って使用していたこととも関係があるのかもしれません。
このほか、ジーの起源については様々な不思議な伝説が伝わっています。それはチベットの人々がジーをこの世のものではない神秘の石と考え敬ってきたためでしょう。
現代でも、チベットでは多くの人がお守りとしてジーを身に着け、その文化を守り伝えています。
こんなプレゼントにおすすめ
願いを叶えるお守りに
ジーは模様によって意味が異なります。そのため、プレゼントする人の願い事に応じたジーを選んでください。
ほかの天然石と組み合わせるときは、関連する意味を持つ石を選ぶとよいでしょう。
ジー(天珠)のアクセサリー
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