柘植とは?
暮らしに根付いた日本の木
柘植(つげ)は、ツゲ科ツゲ属の常緑広葉樹で、主に西日本に分布します。樹高1~5メートルほどと比較的小さく、庭木としても親しまれてきました。
緻密で割れにくく狂いが少ないため、印鑑や版木といった細かな細工が必要なものに重宝されます。使い込むほどに艶を増す性質から、櫛や数珠、将棋の駒など、長く大切に使われる品にも使われます。
あたたかみのある淡い黄色は、ともに時を重ねるなかで、ゆっくりと飴色に変わります。
柘植の歴史・言い伝え
奈良時代から愛される「柘植の櫛」
柘植と聞くと、櫛を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。美髪アイテムとして抜群の知名度を誇る柘植の櫛。静電気が起きにくい。髪がしっとりツヤツヤになる。大切に手入れすると一生使える…と、多くのメディアで紹介されています。
柘植の櫛は、万葉集にも登場します。「君なくは なぞ身装はむ 櫛笥(くしげ)なる 黄楊(つげ)の小櫛も 取らむとも思はず」。恋人が去り、身ぎれいにする気もなくなった女性の想いを詠んだ歌に登場するのが、柘植の櫛です。
先人も愛用していた柘植のアイテム。櫛だけでなく数珠や将棋駒などの細工物で、今の時代も私たちの暮らしに密着しています。
こんな人におすすめ
一生ものの数珠やブレスレットに
使うほどに飴色に艶めく柘植の玉は、長く愛用したい一生ものアイテムにぴったりです。
柘植の色・種類
淡黄から黄褐色で、磨くと艶が出ます。
柘植の産地
主に西日本の温暖な場所で生育します。近縁種は世界各地にみられます。
取り扱い・お手入れについて
天然木の性質上、急激な温度・湿度の変化によって割れることがあります。高温多湿・直射日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。
データ
0月
石の名前 | 柘植(Japanese Box) |
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和 名 | 柘植(つげ) |
主な産地 | 西日本 |
運 気 | - |