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数珠・念珠とは? 買う前に知っておきたい4つの知識|パワーストーン・天然石に関するコラム記事

数珠・念珠とは? 買う前に知っておきたい4つの知識

数珠・念珠とは? 買う前に知っておきたい4つの知識

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数珠(じゅず)・念珠(ねんじゅ)とは何でしょうか?

多くの人は数珠について、仏教に関するもの、お葬式に使うものといったイメージをもっています。では、数珠にはいくつもの形があり、素材もさまざまだということはご存じですか?

数珠についてよく知らないため、必要になって買おうとしたときに、どれにすればよいか戸惑う人も少なくありません。知識がないまま適当に選んでしまうと、思わぬ恥をかくことにも。

自分自身にぴったりな数珠を見つけるために、数珠の基本を知っておきましょう!

目次
  1. そもそも数珠とは?
  2. 数珠の種類
  3. 数珠の構造
  4. 数珠の素材
  5. おわりに

そもそも数珠とは?

数珠は、もとは念仏(仏さまの名前などを唱えること)の回数を数えるために、お坊さんが使っていた道具です。

念仏

念仏を一度唱えるごとに数珠の玉を一つ繰ることで、正確な回数を数えられます。この使い方が「数珠」の名の由来となりましたが、“仏さまを心に念じるときに使う玉”という意味で「念珠」とも呼ばれます。

インドで使われていたものが仏教の教えとともに中国に伝わり、飛鳥時代ごろには日本にも伝来したとされています。当初はお坊さんや貴族など限られた人々のものでしたが、鎌倉時代に念仏によって救いが得られるという教えが流行したことで、一般にも広まりました。

いつしか数珠は数を記録する道具というより、仏さまへの信仰心の象徴であり、仏さまの世界とこの世の人々をつなぐ不思議な力をもったものと考えられるようになりました。

仏教式のお葬式・法要では、仏さまの世界へ旅立つ故人への敬意や哀悼を表すためのものとして、数珠を持つことがマナーです。

また、数珠を持っているだけでも仏さまのご加護があり、厄除けのお守りになるといわれています。


数珠の種類

数珠には大きく分けて、各宗派の正式な数珠とされる「本式数珠」と、共通で使用できる「略式数珠」の2種類があります。

数珠の種類

本式数珠は、それぞれの宗派によって決まりがあるため形もさまざまです。

最近では略式数珠を持つ人が多いですが、本式数珠と略式数珠の両方を持ち、場面によって使い分ける人もいるようです。

これらとは別に、ブレスレット型の腕輪念珠もあります。腕輪念珠のルーツも仏教の数珠ですが、アクセサリー風のお守りという意味合いが強いため、お葬式などでは使用しない方がよいでしょう。

パワーストーンブレスレットも、お守りという意味では腕輪念珠と似ていますが、仏さまとのつながりを意識しているかどうかが異なると考えられます。

数珠には形だけでなく、性別による違いもあります。たとえば略式数珠では、玉が大きいものは男性用・小さいものは女性用なので、購入の際は注意してください。

年齢と色は関係ある? 女性用数珠の選び方5つのポイント



数珠の構造

数珠の各部の名称や特徴を知っておくと、購入時にそれぞれの違いが理解しやすくなり、パーツの種類を指定するオーダーにも役立ちます。

一般的な数珠は、次のようなパーツで構成されています。

数珠の構造

主玉(おもだま)
数珠を構成する主な玉です。ほとんどの宗派の本式数珠は、主玉の数が108個となっています。この数は108の煩悩(苦しみの原因となる欲)や、108尊の仏さまを表しているといわれます。

親玉(おやだま)
もっとも大きな玉で、略式数珠では房の根もとに1つ、本式数珠では1つまたは2つあります。宗派によって解釈が違いますが、阿弥陀如来や釈迦如来を表すといわれます。略式数珠では、ボサ玉という管状の玉とセットになっています。

天玉(てんだま)
主玉の間に入っている、やや小さい玉です。略式数珠では2つ、一部の本式数珠では4つあり、四天王または四菩薩を表すといわれています。デザイン上のアクセントとして、親玉や天玉を主玉とは異なる素材・色にすることも多いです。

房(ふさ)
切房(きりふさ)、梵天房(ぼんてんふさ)、頭付房(かしらつきふさ)、紐房(ひもふさ)などの種類があります。略式数珠は形や色に決まりがないため、バイカラーなどデザイン性の高い房もあります。本式数珠には、弟子玉(でしだま)・露玉(つゆだま)や浄明玉(じょうみょうだま)といった小さな玉が付くもの、房が3つに分かれるものなどがあります。

紐(ひも)
数珠の玉は1本の紐によってつながっています。紐は観音菩薩を表しているといわれます。水晶など透明素材の玉の場合は紐が透けて見えるので、紐の色によって印象が変わります。

宗派によって違う! 7種類の数珠



数珠の素材

数珠に使うのは、木の実・天然木・天然石・真珠からガラス・プラスチックなどの人工素材までさまざま。基本的には、好みの素材を選んで大丈夫です。素材で価格は変わりますが、数珠としての意味や役割は同じなので、無理に高価なものを求める必要はありません。

天然石や真珠を使用した数珠

天然石や真珠を使用した数珠

数珠の素材として、真珠・珊瑚は百倍、蓮の実は一万倍、水晶は千億倍、菩提樹(ぼだいじゅ)の実は数えられないほど多くの福を得られると記す経典もあります。
こうしたことから、菩提樹の実は数珠の素材として特に尊ばれています。

木製の数珠は、軽さや扱いやすさを重視する人におすすめです。
紫檀(したん)黒檀(こくたん)・鉄刀木(たがやさん)の唐木三大銘木(からきさんだいめいぼく)のほか、長寿のお守りとなる屋久杉や、芳香のある白檀(びゃくだん)を使ったものなどがあります。

数珠のお守りとしての意味を重視する人、数珠の見た目にも美しさを求める人には、天然石の数珠が人気です。
天然石は種類も多く、組み合わせてオリジナリティある数珠を作ることもできます。男性には虎目石(タイガーアイ)オニキス、女性には紅水晶(ローズクォーツ)紫水晶(アメジスト)などが特に人気です。

天然石のそれぞれの意味や効果については、パワーストーン辞典を参照ください。

パワーストーン辞典



おわりに

数珠を持つ女性

数珠の形や素材はさまざまですが、基本的には好みのものを選べばよいでしょう。

ただし男性用・女性用の違いと、本式数珠の場合は、自分の家の宗派の正しいものであるかどうかには気を付けてください。

数珠の素材の種類はとても多く、玉の配色や紐の色・形によっても印象が一つひとつ異なります。パスクルは品質にこだわった天然素材を用意しており、好みの素材・組み合わせによる数珠が作れますので、ご相談ください。

持ち主の魂の宿る分身だともいわれる数珠。大事にすれば一生(仏教では愛用の数珠を死後の世界に持っていくというのでそれ以上)の間使えます。

運命のパートナーのように、お気に入りの数珠を探してください。

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執筆者

天然石・パワーストーンブランド Pascle

パスクルは、天然石やパワーストーンの歴史・文化・魅力を届けるブランドです。「一期一会の飾るで彩りを」をコンセプトに、天然石の個性をさまざまな形で伝えるべく、価値ある情報を発信しています。

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