数珠・念珠とは?買う前に知っておきたい4つの知識

数珠(じゅず)・念珠(ねんじゅ)とは何でしょうか?
数珠について多くの人は、お坊さんが持っているもの、お葬式に使うものといったイメージを持っていると思います。
しかし、数珠の形にはいくつもの種類があり、素材の種類もさまざまだということをご存じですか?
数珠についてよく知らないため、必要な時になっていざ買おうとしてもどういった数珠を選んでよいか分からず戸惑ってしまうという人も少なくはありません。
また数珠の知識がないままに適当に数珠を選んでしまうと、思わぬ恥をかくことになる可能性もあります。
自分自身にぴったりな数珠を見つけるためにも、まずは数珠のキホンを知っておきましょう!
そもそも数珠とは?
数珠は、もともとは念仏(仏様の名前などを唱えること)などの回数を数えるためにお坊さんが使っていた道具でした。

一度念仏を唱えるごとに数珠の珠を一つ繰ることで、自分の頭で記憶していなくても正確な回数を数えることがができます。
このような使い方が“数珠”の名前の由来となりましたが、仏様を心に念じるときに使う珠という意味で“念珠”と呼ばれることもあります。
数珠は仏教が生まれたインドでは既に使用されていたようで、これが仏教のおしえとともに中国に伝わり、飛鳥時代ごろには日本にも伝わったとされています。
日本に伝わった当時はお坊さんや貴族など限られた人々のものでしたが、鎌倉時代に念仏によって救いが得られるという教え(浄土宗など)が流行したことで、一般の人々にも数珠が広まりました。
いつしか数珠は数を記録する道具というより、仏様への信仰心を象徴するもの、また仏様の世界とこの世の人々をつなぐ不思議な力をもったものと考えられるようになりました。
仏教式のお葬式・法要などでは、仏様の世界へ旅立つ故人への敬意や哀悼を表すためのものとして、数珠を持つことがマナーとされています。
また、数珠を持っているだけでも仏様のご加護があり、厄除けのお守りになるともいわれています。
数珠の種類
数珠の種類を大きく分けると、各宗派の正式な数珠とされる本式数珠と、共通で使用できる略式数珠の2種類があります。
本式数珠は、それぞれの宗派によって決まりがあるため形もさまざまです。
最近では略式数珠を持つ人が多いですが、本式数珠と略式数珠の両方を持っていて場面によって使い分ける人もいるようです。
これらとは別に、ブレスレット型の腕輪念珠というものもあります。
腕輪念珠もルーツは仏教の数珠にありますが、アクセサリー風のお守りという意味合いが強く、普通お葬式などでは使用しませんのでご注意ください。
またパワーストーンブレスレットも、お守りという意味では本質的に腕輪念珠と近いところがありますが、仏様とのつながりを意識したものであるかどうかに違いがあるように思います。
数珠は形式のほか、性別による違いにも注意が必要です。
たとえば略式数珠では珠が大きいものが男性用・小さいものが女性用というような違いがあるので、購入されるときは注意してください。
数珠の構造
一般的な数珠は次のようなパーツで構成されています。
数珠の各部の名称や特徴を知っておくと、数珠を選ぶ時にもそれぞれの数珠の違いが理解しやすくなり、パーツの種類を指定してオーダーの依頼をするときなどにも役立ちます。

主玉(おもだま)
数珠を構成する主な珠です。
ほとんどの宗派の本式数珠は、主玉の数が108個となっています。この数は108の煩悩(苦しみの原因となる欲)や、108尊の仏様を表しているとわれています。
親玉(おやだま)
珠の中で一番大きな珠で、略式数珠では房の根もとに1つ、本式数珠では1つまたは2つあります。
宗派などによって解釈が違いますが、阿弥陀如来や釈迦如来を表すといわれます。
略式数珠では親珠はボサ玉という管状の珠とセットになっています。
天玉(てんだま)
主玉の間に入っているやや小さい珠です。
略式数珠では2つ、一部の本式数珠では4つあり、四天王または四菩薩を表すといわれています。
デザイン上のアクセントとして、親玉や天玉を主玉とは異なる素材・色のものにすることも多いです。
房(ふさ)
切房(きりふさ)、梵天房(ぼんてんふさ)、頭付房(かしらつきふさ)、紐房(ひもふさ)などの種類があります。
略式数珠であれば形や色は特に決まりはありません。色がバイカラーになったものなどデザイン性のある房もあります。
本式数珠では、房に弟子玉(でしだま)・露玉(つゆだま)や浄明珠(じょうみょうだま)といった小さな珠がつくもの、房が3つに分かれるものなどもあります。
紐(ひも)
数珠の珠は一本の紐によってつながっています。紐は観音菩薩を表しているといわれます。
水晶など透明素材の珠の場合、紐の色が透けて見えますので紐の色によって印象が変わります。
数珠の素材
数珠の珠の素材は木の実・天然木・天然石、真珠などさまざまで、ガラス・プラスチックなど人工素材のものもあります。
基本的にお好みの素材の数珠を選んでいただいて大丈夫です。

天然石や真珠を使用した数珠
数珠は素材などによって価格も変わりますが、数珠としての意味や役割は同じですので、無理に高価なものを求める必要はありません。
数珠の素材について、真珠・珊瑚であれば百倍の福、蓮の実であれば一万倍の福、水晶であれば千億倍の福、菩提樹(ぼだいじゅ)の実であれば数えられないほど多くの福を得られると記している経典もあります。
こうしたことから、菩提樹の実は数珠の素材としてとくに尊ばれています。
木製の数珠は、軽さや扱いやすさを重視する方におすすめです。
紫檀(したん)・黒檀(こくたん)・鉄刀木(たがやさん)の唐木三大銘木(からきさんだいめいぼく)のほか、長寿のお守りとなる屋久杉や、芳香のある白檀(びゃくだん)を素材としたものなどがあります。
数珠のお守りとしての意味を重視される方、数珠の見た目にも美しさを求める方には、天然石の数珠をおすすめします。
天然石は種類も多く、組み合わせてオリジナリティある数珠を作ることもできます。
男性にはとくに虎目石(タイガーアイ)やオニキス、女性にはとくに紅水晶(ローズクオーツ)や紫水晶(アメジスト)などが人気です。
天然石のそれぞれの意味や効果についてはパワーストーン辞典をご参照ください。
終わりに

数珠の形や素材はさまざまですが、基本的にはお好みのものを選んでください。
ただし、男性用・女性用の違いと本式数珠の場合は自分の家の宗派の正しいものであるかどうかという点にはお気をつけください。
数珠の素材の種類はとても多く、珠の配色や紐の色・形などによっても印象が一つひとつ異なります。
パスクルでは、品質にこだわったさまざまな天然素材をご用意しており、お好みの素材・お好みの組み合わせによる数珠をお作りすることもできますので、作りたい数珠のイメージがあればご相談ください。
数珠は持ち主の魂の宿る分身だともいわれています。
また、大事にすれば一生(仏教的には愛用の数珠を死後の世界に持っていくといわれているのでそれ以上)の間使うことができます。
「なんでもいいから手ごろな数珠を」といって一時しのぎに適当な数珠を購入してしまうのはとてももったいないことだと思いませんか?
自分の運命のパートナーを探すような気持ちで、自分だけのお気に入りの数珠をお求めになってください。
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