緑檀とは?
時間が育てる濃緑の木
緑檀(りょくだん)とはハマビシ科の広葉樹で、癒瘡木(ゆそうぼく)と呼ばれる木とほぼ同種を指します。英名のリグナムバイタはラテン語で生命の木を意味し、薬として使われた歴史をもつことに由来します。
流通する木材のなかで最も堅く最も重い木のひとつとして知られています。樹脂が多いという特性から、かつては船のスクリューの軸受けにも使われていました。近年ではワシントン条約で輸出が制限され、希少価値が高まっています。
本来は茶褐色の木ですが、切断面が外気に触れると徐々に緑色へ変わり、経年変化を楽しめます。
緑檀の歴史・言い伝え
薬や機械にも使われた欠かせない存在
古くから彫刻などに使われたほか、欧米では万病の薬とされた時代もあり、生命の木と呼ばれていました。産業革命以降は、堅さ・重さ・鉄との摩擦で染み出す樹脂が潤滑油となる珍しい特性から、船のスクリューの軸受けや歯車・滑車にも利用されました。
成長が遅く良材が枯渇しつつあることから、近年では輸出に制限がかけられ、希少価値が高まっています。
こんな人におすすめ
魔除け・健康運アップのお守りに
邪気を寄せ付けないとされ、身につける人を負のエネルギーや邪気から守ってくれるといわれます。薬として使われた歴史をもち、生命力・健康運アップのお守りとしても愛されています。
緑檀の色・種類
本来は茶褐色ですが、外気に触れ続けることで緑が深まります。また、樹脂が少しずつ表面をコーディングしてゆき、時とともに艶を増します。
緑檀の産地
中南米に自生するほか、インドなどでも栽培されています。
取り扱い・お手入れについて
樹液が染み出る恐れがあるため、密閉空間に長く置くことは避けてください。薄い紙に包んで、通気性の良い場所で保管するのがおすすめです。
天然木の性質上、急激な温度・湿度の変化によって割れることがあります。保管の際は、高温多湿・直射日光を避けてください。
データ
0月
石の名前 | 緑檀(Lignum Vitae) |
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和 名 | 緑檀(りょくだん) |
主な産地 | 中南米・インド |
運 気 | - |