欅とは?
冬枯れの立ち姿も美しい日本の木
欅(けやき)はニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹で、日本各地にみられます。ほうき状に大きく枝葉を伸ばし木陰をつくることから、街路樹として植えられることも多い木です。
名の由来は、ひと際目立って優れていることを表す古語の「けやけし」。乾燥に時間がかかるため扱いやすくはありませんが、耐久性の高さや木目の美しさから、寺社仏閣の柱や高級家具、伝統工芸品に使われてきました。
色と木目のバリエーションが豊富で、同じ表情を見せる木は二つとありません。数珠やブレスレットとして、一期一会の出会いを楽しめます。
欅の歴史・言い伝え
「清水の舞台」を支える木
成長が早く寿命も長い欅。日本中に巨木が存在し、樹齢数百年の木が建材として使用される例もあります。
釘を一本も使っていないことでも有名な京都・清水寺の舞台を支える18本の柱も、樹齢400年の欅です。現在も多くの人が訪れる舞台は、1633年の造成。当時400歳だった木が、さらに現在に至るまでの400年もの間、人々の足元を揺らぐことなく支えています。
こんな人におすすめ
勝利のお守りに
国の天然記念物にも指定されている「馬場大門のケヤキ並木」。その成り立ちには諸説あります。大國魂神社の参道でもあることから、源頼義・源義家が前九年の役の折に戦勝祈願で寄進した、大坂の陣を勝利した徳川家康が江戸開幕を祝して馬場とともに寄進したという逸話が伝わります。
欅の色・種類
個体差が大きく、同じ木とは思えないほどさまざまな表情を見せます。
ベースは薄茶で、赤・黄・白など複数の色を帯びますが、時とともに赤味が強くなります。泡杢・笹杢・玉杢・牡丹杢といった、装飾性が高いとされる多様な木目がみられることもあります。
欅の産地
北海道を除く日本全国に分布します。
取り扱い・お手入れについて
天然木の性質上、急激な温度・湿度の変化によって割れることがあります。高温多湿・直射日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。
データ
0月
石の名前 | 欅(Zelkova) |
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和 名 | 欅(けやき) |
主な産地 | 北海道を除く日本全国 |
運 気 | - |