金剛菩提樹とは?
仏教・ヒンズー教で神聖視される悟りの実
仏教ではさまざまな仏が異なる木の下で悟り(菩提)を開いたとされ、それらを菩提樹と総称しています。狭義には、釈迦の悟りの木であるピッパラ樹(インドボダイジュ)を指しますが、ほかにも多くの菩提樹が存在しています。また、数珠に使用される聖なる木の実を菩提樹の実とすることがあります。金剛菩提樹もそのひとつです。
金剛菩提樹は、ホルトノキ科のインドジュズノキの実。表面に大きな凹凸があり、クルミに似ています。インドではルドラクシャ(シヴァ神の涙)と呼ばれ、ヒンズー教でも大切にされています。霊性を高めるとされ、多くの修行者が瞑想に用いています。
『数珠功徳経』には、菩提樹の数珠が無量の福をもたらすことが説かれており、金剛菩提樹の数珠にも同様の意味があるとされています。
金剛菩提樹の歴史・言い伝え
※菩提樹の歴史・言い伝えをご覧ください。
こんな人におすすめ
悪縁を断つお守りに
金剛菩提樹は邪悪なものから持ち主を守るといわれており、外からふりかかる災厄だけでなく、内なる魔を祓うとされます。
また金剛菩提樹は浄化力が強く、身につけるだけで心身が清められるといわれています。精神の安定をもたらすとされ、ネガティブな思考から離れたいときに携行するのがおすすめです。
金剛菩提樹の色・種類
金剛菩提樹の色は赤褐色・黄褐色・淡黄色です。形はさまざまで、個体によって筋の割れ方が異なります。
防虫効果のあるカシュー漆を塗ってから磨くと溝に黒色が残り、模様が引き立ちます。これを無量金剛菩提樹と呼びます。
金剛菩提樹の産地
金剛菩提樹の玉は、ネパール・インドネシア・中国・インドに生育するインドジュズノキ(ジュズボダイジュ)の実から作られます。
取り扱い・お手入れについて
金剛菩提樹は水に弱いため、水洗いや入浴時の着用を避け、使用後は柔らかい布で表面を拭き取ってください。長く直射日光に当たることも劣化の原因です。使用しないときは、湿気が少ない冷暗所で保管してください。
天然の実ですので、まれに虫がつくことがあります。虫に強いとされる桐箱に入れたり、防虫剤と一緒に保管したりすると安心です。
データ
0月
石の名前 | 金剛菩提樹(Kongo Bodhi/Rudraksha) |
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和 名 | 金剛菩提樹(こんごうぼだいじゅ) |
主な産地 | ネパール・インドネシア・中国・インド |
運 気 | - |