龍眼菩提樹とは?
龍の眼に見立てられる三角模様が特徴
仏教ではさまざまな仏が異なる木の下で悟り(菩提)を開いたとされ、それらを菩提樹と総称しています。狭義には、釈迦の悟りの木であるピッパラ樹(インドボダイジュ)を指しますが、ほかにも多くの菩提樹が存在しています。また、数珠に使用される聖なる木の実を菩提樹の実とすることがあります。龍眼菩提樹もそのひとつです。
鳳眼菩提樹の数珠玉の素材は、ナツメ科のマルナツメの実です。多くは紡錘型の模様(鳳眼菩提樹)ですが、まれに模様が三角形になったものがあります。これが龍眼菩提樹です。チベット密教では、数珠の素材として大切にされています。
『数珠功徳経』には、菩提樹の数珠が無量の福をもたらすことが説かれており、龍眼菩提樹の数珠にも同様の意味があるとされています。
龍眼菩提樹の歴史・言い伝え
※菩提樹の歴史・言い伝えをご覧ください。
こんな人におすすめ
繁栄を願って
龍眼菩提樹は邪悪なものから持ち主を守るといわれています。外からふりかかる災厄だけでなく、内なる魔を祓うとされ、広い意味での魔除けのお守りにおすすめです。
龍は仏の教えを守る護法神、恵みの雨を降らせる豊穣神として崇められる聖獣です。その眼をもつ龍眼菩提樹は、智慧や富を象徴するといわれています。仕事や商売の成功を願うお守りにもよいでしょう。
龍眼菩提樹の色・種類
龍眼菩提樹はマルナツメの実のうち、三角形の模様をもつ個体の名称です。同じ実でも、2角の紡錘形の模様であれば鳳眼菩提樹、四角形の模様であれば虎目菩提樹と呼ばれます。角が多いほど希少です。
龍眼菩提樹の産地
龍眼菩提樹の玉は、ネパール・中国・インドに生育するマルナツメの実から作られます。特にネパール産の実が上質とされています。
取り扱い・お手入れについて
龍眼菩提樹は水に弱いため、水洗いや入浴時の着用を避け、使用後は柔らかい布で表面を拭き取ってください。長く直射日光に当たることも劣化の原因です。使用しないときは、湿気が少ない冷暗所で保管してください。
天然の実ですので、まれに虫がつくことがあります。虫に強いとされる桐箱に入れたり、防虫剤と一緒に保管したりすると安心です。
データ
0月
石の名前 | 龍眼菩提樹(Ryugan Bodhi) |
---|---|
和 名 | 龍眼菩提樹(りゅうがんぼだいじゅ) |
主な産地 | ネパール・中国・インド |
運 気 | - |