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菩提樹の特徴や意味、歴史などを調べられます。

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菩提樹

菩提樹 (Bodhi Tree)

迷いの世界を超えた永遠の真理の象徴とされる菩提樹。
心身を浄化し、邪悪なものを退けて幸運をもたらすといわれている聖木です。

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菩提樹とは?

菩提樹各種

仏の悟りを表す

仏教ではさまざまな仏が異なる木の下で悟り(菩提)を開いたとされており、それらを菩提樹と総称しています。狭義には、釈迦の悟りの木であるクワ科のピッパラ樹(インドボダイジュ)を指しますが、熱帯にしか生育しないため、中国では似た特徴をもつシナノキ科の木を代用しました。日本でも、中国由来のシナノキ科の木にボダイジュの植物名があてられています。一説によると、鎌倉時代の禅僧栄西が中国五台山から持ち帰り、広めたということです。

『数珠功徳経』には、菩提樹の実で作った数珠が最も尊く、持ち主に無量の福を授けることが説かれています。しかしインドボダイジュの種子は小粒で、数珠玉に適していません。代わりに金剛菩提樹(インドジュズノキ)・星月菩提樹(トウ)・鳳眼菩提樹や龍眼菩提樹(マルナツメ)といった木の実が数珠に使用されます。これらはヒンドゥー教やチベット密教の数珠の素材としても珍重されており、菩提樹の実のように聖なる存在と考えられています。

菩提樹の歴史・言い伝え

仏教における聖木

この世の苦悩から逃れる方法を求めて修行していた釈迦は、インド北東部のブッダガヤにあった菩提樹の下で深い瞑想に入りました。すると魔(マーラ)が現れ、金銀財宝や美しい娘を使って誘惑したり、恐ろしい猛獣や盗賊を出現させたり、あらゆる手を使って心を乱そうとします。しかし、釈迦はそれらをものともせず、ついに魔を退散させて悟りを開き、仏となったのでした。

このことから、仏の悟りの象徴として菩提樹は尊ばれています。偶像崇拝が否定されていた初期の仏教では、菩提樹が釈迦を暗示するシンボルのひとつとして崇拝の対象となっていました。菩提樹は、釈迦の誕生を表す無憂樹(むゆうじゅ)、入滅を表す沙羅双樹(さらそうじゅ)とともに、仏教三大聖木とされています。

こんな人におすすめ

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精神を磨きたい人に

菩提樹は邪悪なものから持ち主を守るといわれています。外からふりかかる災厄だけでなく、内なる魔を祓うとされ、広い意味での魔除けのお守りにおすすめです。

また智慧と悟りの象徴とされる菩提樹は、自己修養を促し、心身を安定した状態に保つとされています。普段から身につけることで客観的、内省的な視点が養われ、周囲の人にも穏やかな気持ちで接することができるでしょう。

菩提樹の色・種類

数珠(念珠)に使用される菩提樹の種類はさまざまです。原木の植物自体が異なるため、それぞれに個性があります。

  • 星月菩提樹

    星月菩提樹星を散らしたような模様と、月を思わせる丸いくぼみ(茎の跡)が特徴。加工しやすいためさまざまなサイズ・形があります。念珠の素材として最も一般的です。

  • 金剛菩提樹

    金剛菩提樹ルドラクシャ(シヴァ神の涙)の別名も。クルミのような凹凸があり、素朴で力強い印象です。黒色に染めたものを無量金剛菩提樹といいます。

  • 鳳眼菩提樹

    鳳眼菩提樹見開いた眼のような2尖頭模様が印象的。原木は龍眼菩提樹と同じです。ブッダズアイともいいます。

  • 龍眼菩提樹

    龍眼菩提樹三角形のような3尖頭模様があります。原木は鳳眼菩提樹と同じです。4尖頭模様のものは虎眼菩提樹といいます。

  • 天竺菩提樹

    天竺菩提樹大理石のような筋模様があり、素朴で風雅な印象です。菩提樹の玉のなかでも特に高価とされています。

菩提樹の産地

釈迦の悟りの木、インドボダイジュの主な生育地はインド・スリランカ・ミャンマーです。
菩提樹の数珠玉は、元となる植物の種類によって異なりますが、インド・中国・ベトナム・ネパール・ミャンマーなどアジア各地で生産されます。

取り扱い・お手入れについて

菩提樹は水に弱いため、水洗いや入浴時の着用を避け、使用後は柔らかい布で表面をふき取ってください。
また、長く直射日光に当たることも劣化の原因となります。使用しないときは、湿気が少ない冷暗所で保管してください。
天然の実ですので、まれに虫がつくことがあります。虫に強いとされる桐箱に入れたり、防虫剤と一緒に保管したりすると安心です。

データ

0月菩提樹各種

石の名前 菩提樹(Bodhi Tree)
和 名 菩提樹(ぼだいじゅ)
主な産地 -
運 気 -