天竺菩提樹とは?
中国を中心に愛好される高級菩提樹
仏教ではさまざまな仏が異なる木の下で悟り(菩提)を開いたとされ、それらを菩提樹と総称しています。狭義には、釈迦の悟りの木であるピッパラ樹(インドボダイジュ)を指しますが、ほかにも多くの菩提樹が存在しています。また、数珠に使用される聖なる木の実を菩提樹の実とすることがあります。天竺菩提樹もそのひとつです。
天竺菩提樹の名称は、一説に中国浙江省の天竺山に産したことに由来します。仏が座す蓮台を思わせる半球状の実で、多くは平玉に加工します。大理石のような筋模様があり、素朴で風雅な印象です。数珠業界では、菩提樹のなかでも特に高価とされています。
『数珠功徳経』には、菩提樹の数珠が無量の福をもたらすことが説かれており、天竺菩提樹の数珠にも同様の意味があるとされています。
天竺菩提樹の歴史・言い伝え
※菩提樹の歴史・言い伝えをご覧ください。
こんな人におすすめ
家内安全を願って
天竺菩提樹は邪悪なものから持ち主を守るといわれています。外からふりかかる災厄だけでなく、内なる魔を祓うとされ、広い意味での魔除けのお守りにおすすめです。家を守るとも言われており、家内安全のお守りにもよいでしょう。
また、天竺菩提樹は長く使用するほど、その力を増すともいわれています。
天竺菩提樹の色・種類
天竺菩提樹に使用される原実の形は半球状です。そのまま紐を通して数珠に使用することもありますが、多くの場合、角をとって丸みのある形に加工します。加工には高い技術を要します。
色は淡褐色から黄褐色で、細かな斑点や筋模様が見られます。中国では、丸く加工した天竺菩提樹のうち赤い模様をもつものを龍珠と呼ぶこともあるようです。
天竺菩提樹の産地
天竺菩提樹の玉は、主に中国に生育するヤシ科の低木の実からつくられています。インドボダイジュと混同されることがありますが、別の植物です。
取り扱い・お手入れについて
天竺菩提樹は水に弱いため、水洗いや入浴時の着用を避け、使用後は柔らかい布で表面を拭き取ってください。長く直射日光に当たることも劣化の原因となります。使用しないときは、湿気が少ない冷暗所で保管してください。
天然の実ですので、まれに虫がつくことがあります。虫に強いとされる桐箱に入れたり、防虫剤と一緒に保管したりすると安心です。
データ
0月
石の名前 | 天竺菩提樹(Tenjiku Bodhi) |
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和 名 | 天竺菩提樹(てんじくぼだいじゅ) |
主な産地 | 中国 |
運 気 | - |