インペリアルトパーズ (Imperial Topaz)
その名に皇帝の称号を冠するインペリアルトパーズ。
世界でも限られた地域でしか産出されない希少な宝石です。
進むべき未来を明るく照らし、成功をつかみ取る力を与えるといわれています。
- インペリアルトパーズってどんな石?
- インペリアルトパーズに伝わる意味
- インペリアルトパーズの歴史・言い伝え
- こんなプレゼントにおすすめ
- インペリアルトパーズのカラー・種類
- インペリアルトパーズの産地
- 取り扱い・お手入れについて
インペリアルトパーズってどんな石?
温かみのある美しいカラーが魅力
トパーズは、含有するフッ素(F)と水酸基(OH)のどちらが優位かによって2つのタイプに分かれます。
このうち、水酸基を多く含むOHタイプのトパーズがインペリアルトパーズです。
OHタイプのトパーズは産出量が少なく、高い屈折率と退色しにくい性質を持ち、Fタイプより高く評価されます。
カラーは、レッド、ピンク、オレンジ、イエローといった暖色系です。
インペリアルトパーズという名称は当初、ブラジルのミナス・ジェライス州産の赤みを帯びたオレンジからイエローのトパーズを指していました。
しかし、2004年に定められたJJA(社団法人日本ジュエリー協会)やAGL(宝石鑑別団体協議会)の規定により、現在では産地や色を問わずOHタイプのトパーズ全般をインペリアルトパーズと呼ぶことになっています
インペリアルトパーズに伝わる意味
必要なものを手に入れる力を与える
トパーズはその透き通った美しさから、誠実さやピュアな心を育むといわれています。
誠実な心で人と向き合うことで、家庭や職場でも信頼を得やすくなり、さまざまな人間関係が円滑になるでしょう。
また、持ち主にチャンスをもたらす石とも伝わっています。
チャンスとは、恋愛や仕事、出会いなど、持ち主にとってその時に必要なものです。
トパーズには、種類によって異なる意味もあります。
インペリアルトパーズは人生の目的を明確にする、最大の力を引き出すという意味をもつとされます。
インペリアルトパーズの歴史・言い伝え
皇帝の称号をもつ特別なトパーズ
インペリアルトパーズの名称は、19世紀のブラジル皇帝ペドロ2世にちなんだものといわれています。
ペドロ2世は学問や芸術を愛し、産業の発展や近代化に尽力したことで知られる名君です。
彼は鉱物産業を重視し、豊かな鉱床が広がるミナス・ジェライス州のオウロ・プレットに鉱物学校(現在の鉱物学博物館)を創設しました。
ここで発見・研究された宝石の代表が、インペリアルトパーズです。
華やかさと気品に満ちたこの宝石には、皇帝のトパーズを意味する名が与えられました。
また、19世紀にウラル山脈でピンク色のトパーズが発見され、当時権勢を誇っていたロシア皇帝を称えるためにこの名を付けたという説もあります。
いずれにしても、インペリアルトパーズは皇帝の称号にふさわしい美を備えた特別な宝石といえるでしょう。
こんなプレゼントにおすすめ
人間関係のお守りに
インペリアルトパーズは、周囲の人から信頼や評価を得て、良好な関係を築けるようにサポートしてくれるといわれています。
特に、接客や営業関連の仕事をされている方におすすめです。
目標達成のお守りに
インペリアルトパーズは、持ち主のするべきことを明確にし、実力の発揮を助けるといわれています。
目標達成を目指して頑張る方へ、応援の気持ちを込めて贈るとよいでしょう。
インペリアルトパーズのカラー・種類
かつてインペリアルトパーズは、ブラジルのミナス・ジェライス州産の赤みを帯びたオレンジからイエローのトパーズを指す名称でした。しかし、現在ではOHタイプのトパーズ全般を指します。
カラーはレッド、ピンク、オレンジ、イエローで、赤みが強いものほど希少です。
インペリアルトパーズの産地
主な産地は、ブラジルのミナス・ジェライス州です。
ほかにパキスタン、メキシコ、ウクライナでもわずかに採掘されます。
パキスタンはピンク色のインペリアルトパーズの産地として有名です。
取り扱い・お手入れについて
インペリアルトパーズは比較的硬度が高い石です。しかし特定方向に割れやすいため、強い衝撃を与えないようにしてください。運動や家事を行う際は外したほうがよいでしょう。