正梅Prunus Mume
日本人に古くから愛されてきた木。花といえば梅を指した時代もあったほどです。
紅白の花を引き立てる黒い幹が特徴的。
その佇まいには、風情と歴史を感じさせる趣があります。
正梅の基本情報
英名 | Prunus Mume |
---|---|
和名 | 正梅(しょううめ) |
運気 | |
色・特徴 | ライトブラウン~ブラウン |
主な産地 | 日本(特に和歌山県)を含むアジア各地 |
取り扱い | 濡れたままにはせず、汚れたときは柔らかい布でやさしく拭いてください。硬度が低いので、衝撃に注意してください。変色のおそれがあるため、長時間日光にさらさないでください |
正梅とは?
中国生まれの日本育ち
正梅(しょううめ)は、バラ科サクラ属の落葉高木です。古代に中国より持ち込まれ、日本に定着しました。今では300を超える品種があるといわれています。
さまざまに使われる実と違い、木材としての流通量は、加工の困難さなどから多くはありません。数珠玉としてはポピュラーで、本物の梅=正梅と呼ばれます。
木材のなかでは水に強いため、水行の際の数珠としても重宝されてきたようです。
正梅の歴史・言い伝え
菅原道真の後を追った「飛梅」
平安時代、菅原道真が政変で京の都を追われました。旅立つ前に庭の梅に詠んだとされるのが、「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」という歌。自分がいなくなっても、春に咲くのを忘れてはいけないよ、という意味です。
歌を贈られるほど大切にされていた梅は、寂しさが限界を超えたある夜、空を飛んで道真のもとへ向かいました。これが、現在も太宰府天満宮で満開の花をつける梅の木だといわれています。
こんな人におすすめ
魔除けのお守りに
冬の寒さを乗り越え、いち早く春の訪れを知らせる花。生命力の象徴や魔除けのお守りとして、古くから親しまれてきました。