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白珊瑚

白珊瑚White Coral

やさしさと清らかさを備えた雰囲気が特徴の白珊瑚(ホワイトコーラル)。
その姿は、海の泡粒が宝石へと変化したような神秘的な美しさを感じさせます。
魔除けや厄除けのお守りとして、古代から愛されてきた存在です。

白珊瑚の基本情報

英名 White Coral
和名 白珊瑚(しろさんご)
運気
色・特徴 ホワイトに、ピンクやブラウンが交じるものも
主な産地 中部太平洋・東シナ海・南シナ海・日本沿岸など
取り扱い 濡れたままにはせず、汚れたときは柔らかい布でやさしく拭いてください。硬度が低いので、衝撃に注意してください。変色のおそれがあるため、長時間日光にさらさないでください

ホワイトコーラルってどんな石?

ホワイトコーラルってどんな石?

純白の珊瑚は希少

宝飾品として古くから人気が高い珊瑚(コーラル)。
鉱物や植物ではなく、海底に育つ珊瑚虫(ポリプ)という生物の骨格を加工したものです。

珊瑚にはさまざまなカラーがありますが、ホワイト系を白珊瑚(ホワイトコーラル)といいます。多くの場合、ピンクやブラウンがうっすらと混ざっており、色むらがない純白のものは希少価値が高いです。

白珊瑚(ホワイトコーラル)に伝わる意味

白珊瑚(ホワイトコーラル)に伝わる意味

世界中でお守りとして身に付けられていた

珊瑚には海のパワーが宿ると信じられ、世界中で航海のお守りとして大切にされてきました。ヨーロッパでは子どもを守るお守りとして、インドでは厄除けや魔除けに用いられています。

長い時間をかけて成長する珊瑚は、生命力の象徴です。
家庭円満や子宝運を高めてくれるとされ、妊娠や出産のお守りとしても人気があります。

珊瑚のなかでも、ホワイトカラーの珊瑚は純粋さややさしさを育み、幸運を呼ぶといわれています。

白珊瑚(ホワイトコーラル)の歴史・言い伝え

学名の由来は日本の漁師

江戸時代後期、土佐国(現在の高知県)漁師・戎屋幸之丞は、室戸沖で見事な白珊瑚を発見します。彼は天保7(1836)年に珊瑚採取用の漁網を発明し、後世の珊瑚漁に貢献しました。土佐藩は貴重な珊瑚の存在を幕府に隠し、採取を禁じたため、広く知られるようになったのは明治時代以降のことです。

明治36(1903)年、日本近海の珊瑚の研究をしていた水産学者・岸上鎌吉は、白珊瑚の存在を世界に発表しました。学名は「コーラリウム・コーノジョイ」。発見者の戎屋幸之丞にちなんだ名称です。

当時は地中海産の赤い珊瑚が有名でしたが、乱獲により枯渇の危機に瀕していました。そんななか現れた日本の白珊瑚は、瞬く間に世界の注目を集めます。

日本沿岸では白珊瑚のほか赤色や桃色の良質な珊瑚が採取され、珊瑚漁が急速に発展しました。現在でも、日本は世界を代表する珊瑚輸出国のひとつとして知られています。

こんなプレゼントにおすすめ

こんなプレゼントにおすすめ

安産のお守りに

ホワイトコーラルは水晶の一種ですので、同じく4月の誕生石とされています。
通常の水晶とは異なる虹色の輝きをもつホワイトコーラルは、特別感のある誕生日プレゼントとして喜ばれるでしょう。

魔除け・厄除けに

古くから魔除けや厄除けのお守りとして用いられていた珊瑚。魔除けのパワーストーンに暗色のものが多いなか、白珊瑚を使用したアクセサリーは明るく清楚な印象を与えます。

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