クリソプレーズってどんな石?
カルセドニーの一種
クリソプレーズは和名を「緑玉髄」と言います。玉髄とはカルセドニーのことで、文字通りクリソプレーズは「緑色のカルセドニー」を指します。
カルセドニーは様々な色を持つ石で、特定の色を持つカルセドニーは別の名前を持ちます。有名な石では、赤いカルセドニーがカーネリアン。黒いカルセドニーはオニキスの名前で親しまれています。
クリソプレーズは様々な緑色を持つため、翡翠と間違われることもあります。オーストラリアで産出されることもあり、オーストラリアジェイド(翡翠)と呼ばれることがあります。
原石の状態では、内包物や白、茶色い部分が多く見られます。よって発色が良く透明感があるものは
大変珍しく、最高ランクのクリソプレーズの多くは宝石へと加工されます。
クリソプレーズに伝わる意味
明るい希望をもたらす
クリソプレーズはこの明るい色合いから、ストレスやネガティブな感情を緩和し、希望や勇気などポジティブな感情を育んでくれると言われています。
そしてもう一つ、クリソプレーズは才能開花の力を持つと言われています。明るい希望や夢を追いかけるために必要なポジティブな感情により、色々なことへ挑戦する力になってくれます。そして何かにつまづく事があっても、それは失敗ではなく成功へのステップアップだと捉えられることで達成への長い道のりをサポートしてくれるでしょう。
クリソプレーズの歴史・言い伝え
アレキサンダー大王のお守り
クリソプレーズの語源は、ギリシャ語の金を意味する「chrysos」と西洋ねぎを意味する「prason」に由来していと伝えられます。
またクリソプレーズの伝説としては、古代マケドニアの王「アレキサンダー大王」がお守りにしていたのがクリソプレーズだと伝えられます。
彼はわずか10年足らずで大帝国を築き上げた英雄として後世に語り継がれており、かの有名なナポレオンも「偉大な英雄」として尊敬していたというほどの人物です。
そんなアレキサンダー大王がこのクリソプレーズをお守りとして、戦場で常に携帯していたようで戦でも常に連戦連勝を重ねていました。多彩な色を持っていたカルセドニーは、古来では神の恵みを受け、勝利をもたらすと信じられていたようです。
彼はクリソプレーズをベルトにはめて身につけていたそうですが、ある日外していたベルトを蛇が噛んでしまい、クリソプレーズはそのまま川に落ちてしまいました。どんな戦でも常に携帯するほど大切にしていたお守りをなくしてしまった大王は、戦意を失ってしまったと伝えられます。
こんなプレゼントにおすすめ
受験・合格祈願のお守りに
クリソプレーズは「才能開花」の力になってくれると言われることから、試験や就職活動などでの合格祈願などのお守りにも適しています。
クリソプレーズのカラー・種類
クリソプレーズは明るいアップルグリーンカラーが特徴です。ただ発色の良く透明感のあるような高品質のクリソプレーズはかなり希少です。またレモン色のクリソプレーズに似た鉱物で、「レモンクリソプレーズ」と呼ばれている石もあります。
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クリソプレーズ明るい緑色から少しくすんだ色合い、ミルキーなグリーンなど様々です。青りんごのような色を持つため”アップルグリーンカラー”と表現されることが多いです。
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レモンクリソプレーズ鉱物としてはクリソプレーズとは異なりますが、明るいレモン色からこの名で親しまれています。
クリソプレーズの産地
クリソプレーズは「オーストラリアジェード」呼ばれていただけあって、オーストラリアも有名な産地となっています。他にはブラジル、アメリカのアリゾナ州、カリフォルニア州などが挙げられます。
取り扱い・お手入れについて
クリソプレーズは退色の恐れがあります。直射日光に晒されてしまう場所での保管は避けましょう。汚れが目立つ時は流水で洗っても良いですが、しっかりと水分を拭き取って自然乾燥してあげましょう。