鉄刀木の特徴や意味、歴史などを調べられます。

鉄刀木とは？

鉄の堅さを誇る唐木

鉄刀木（たがやさん）はマメ科の広葉樹で、鉄の刀のような堅さからこの名が付きました。「たがやさん」の読みはフィリピン語に由来するともいわれています。

堅さと耐久性の高さ、タガヤ目と呼ばれる美しい木目が特徴で、高級家具や床柱に使われてきました。仏壇などの仏具にも多く用いられています。

東南アジア近辺から輸入される高級木材の唐木で、紫檀・黒檀とともに、唐木三大銘木として珍重されています。

鉄刀木の歴史・言い伝え

中国語？フィリピン語？

中国を経て日本に入った鉄刀木。中国語の「鐵刀木」表記がそのまま和名となりました。

一方、読みの「たがやさん」は、フィリピン語の「Tambulian（タンブリアン）」が変化したものではないかと推測されています。Tambulianは現在の日本で「ウリン」と呼ばれるクスノキ科の木で、鉄刀木同様にとても堅いという特徴があります。

鉄刀木もウリンも、「アイアンウッド（鉄の木）」と呼ばれるほどの堅さを誇る木。日本へ入ってくる際に混同してしまったという説が有力のようです。

成長が遅く良材が枯渇しつつあることから、近年では輸出に制限がかけられ、希少価値が高まっています。

こんな人におすすめ

フォーマルな数珠からブレスまで

緻密な木目とシックな色合いが、フォーマルな数珠にもエキゾチックなブレスレットにも馴染みます。

鉄刀木の色・種類

濃い褐色に、タガヤ目と呼ばれる木目が特徴です。

唐木三大銘木とされているのは、本鉄刀木です。紫がかった紫鉄刀木や、アフリカ生まれのアフリカ鉄刀木と呼ばれるものも流通しています。

鉄刀木の産地

タイ・インド・ミャンマーなどの東南アジアで生育。現在ではアジア各地やアフリカでもみられます。

取り扱い・お手入れについて

天然木の性質上、急激な温度・湿度の変化によって割れることがあります。高温多湿・直射日光を避けるようにしてください。