紫檀の特徴や意味、歴史などを調べられます。

紫檀とは？

バラの香りの高貴な木

紫檀（したん）は、ツルサイカチ属を含む数属の樹木のうち、銘木として使用される数種の総称です。

赤褐色から紫褐色の木肌に美しい木目がみられます。新鮮な木材にはバラのような芳香をもつ個体があり、英名はローズウッド。
黒檀と同じく、磨けば磨くほど艶を増す性質があります。

その堅さから乾燥や加工が難しい紫檀。製品に仕上げたあとの耐久性は高く、古来、高級家具や仏具・芸術品に広く利用されてきました。ギターやベースの指板としても有名です。

東南アジア近辺から輸入される高級木材の唐木で、黒檀・鉄刀木とともに、唐木三大銘木として珍重されています。

紫檀の歴史・言い伝え

現存する1,200年前の宝物

遣唐使によって日本にもたらされた高級木材で、古くから仏具や楽器などに使用されてきました。

正倉院に収められた奈良時代の宝ものにも、紫檀を使用した工芸品が多く含まれています。なかでも美しい彫刻が施された「螺鈿紫檀五弦琵琶（らでんしたんのごげんびわ）」は、正倉院宝物殿を代表する逸品として、よく紹介されています。

こんな人におすすめ

数珠やブレスレットに

高級感のある深い紫で、シーンを選ばず使えます。

紫檀の色・種類

赤褐色から紫褐色で、美しい木目がみられます。

紫檀の産地

世界の熱帯や亜熱帯で生育します。

取り扱い・お手入れについて

天然木の性質上、急激な温度・湿度の変化によって割れることがあります。高温多湿・直射日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。