アンモライトの特徴や意味、歴史などを調べられます。

アンモライトってどんな石？

宝石になったアンモナイト

アンモライトは、オーロラのような輝きをもつアンモナイトの化石。真珠や珊瑚、琥珀同様、生物が起源の宝石です。カナダ・アルバータ州から採掘されます。

表面の輝きは、真珠と同じ「アラゴナイト」。炭酸カルシウムの一種です。光沢をもつ薄い層が幾重にも重なり、スペクトル反射して輝きを生んでいます。

中生代、現代のカナダ・アルバータ州の周辺は海中にありました。当時生息していたアンモナイトの貝殻は、海底にたまります。その後、地殻変動で海は陸地に。海底は粘土質のベントナイトを多く含む地層となり、アンモナイトの貝殻を閉じ込めました。

通常のアンモナイトは化石になる過程で、カルサイトやパイライトに成分が置換されます。しかしアルバータ州周辺のアンモナイトは、ベントナイトに埋もれることで変質を免れました。アンモライトの美しい輝きは、特殊な地層によって生まれたのです。

アンモライトに近い輝きをもつアンモナイトは、地理条件の似た世界各地にみられます。しかし、「アンモライト」と名乗れるのはカナダ・アルバータ州で採掘されるものだけ。 これは、CIBJO（国際貴金属宝飾品連盟）が定めました。

アンモライトに伝わる意味

ミステリアスな力を秘めた石

手にした人に「幸運」と「強い力」を与えると信じられています。
七色の輝きが自然を構成するすべての要素を内包するとして、風水学者からも注目されています。

アンモライトの歴史・言い伝え

雪中に輝く虹

アンモナイトが地中で眠りについてから7,000万年。アンモライトは、カナダ・アルバータ州の先住民によって発見されました。

バッファローを生計の糧としていた彼らが、長引く冬による飢えに苦しんでいたとき。歌声に導かれたひとりの少女が雪をかき分けた先に、アンモライトが輝いていました。翌朝、その美しさに導かれたように、雪原にバッファローが戻ったといいます。

以来、アンモライトは「幸運をもたらす石」として、先住民たちに大切にされています。

こんなプレゼントにおすすめ

幸運のお守りに

限られた場所でのみ産出するアンモライト。その輝きと希少性が、幸運をもたらすとされています。
性別・年代を問わず喜ばれるお守りです。

自分へのご褒美に

古代の海に生息し、7,000万の眠りを経た宝石。ロマンと神秘性、角度によって色を変える美しさから、人気の高い石です。
コレクションに加えて、オーロラのように揺らめく輝きを楽しんでください。

アンモライトのカラー・種類

色の数や明るさによって、グレードが決められています。
黄と緑が入り混じった色はスタンダード。流通するアンモライトの50%がこのグレードです。

2色以上の輝きをもつアンモライトはトップグレードとされています。なかでも透き通ったブルーや紫を含むものは、年間採掘量の極めて低いレアストーンです。

アンモライトの産地

アンモライトとして認められるのは、カナダ・アルバータ州で採掘されたものだけです。

取り扱い・お手入れについて

アンモライトは硬度が低いため、アクセサリー加工の際は表面をコーティングしています。普段使いには問題ありませんが、ぶつけたり擦ったりしないよう注意ください。