実は生き物でした。独特の艶と輝きを放つ、生物起源の宝石4選
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生物を起源とする宝石を紹介。アンモライト・パール・アンバー・コーラルは、見た目も性質も異なる魅力があります。
宝石のなかには、生命活動によって生まれた生体鉱物があります。
アンモライトやパールはその代表格といえるでしょう。
今回は、有機生物を起源とする宝石をピックアップ。きらびやかな宝石の奥深さに触れてみませんか?
宝石の定義
米国宝石学会(GIA)は、以下のように宝石を定義しています。
「宝石とは、装身具として使われる鉱物または有機物。美しさ・希少性・耐久性があるもの」。
宝石の大半が、地球の地下深くにあるマグマやそれに由来する流体が固まった鉱物です。硬度はもともと高い傾向があります。
マグマ起源と生物起源
マグマの温度や圧力の低下が作用して、結晶化が促進された宝石たち。200種以上あるといわれる宝石において、特異な宝石が1割ほど存在します。それは、生物起源の宝石です。
マグマ起源のものは地中深くで生成される一方で、動物や植物に関連した生体鉱物は地殻の表層付近、特殊な環境下で生み出されます。マグマ起源の宝石ほど、硬度は高くありません。
生物起源の宝石一覧
独特の艶と輝きを放つ、生物起源の宝石をまとめました。
鉱物名 | 和名 | 起源 |
---|---|---|
アンモライト | 菊石 | アンモナイト化石 |
パール | 真珠 | 貝 |
アンバー | 琥珀 | 針葉樹の樹脂 |
コーラル | 珊瑚 | 珊瑚虫(ポリプ) |
アイボリー | 象牙 | 象の牙 |
ジェット | 黒玉 | 樹木の化石 |
マグマ起源の宝石と遜色のない、美しさや希少性があります。
もっと知りたいと思う人のために、パスクルで取り扱っている生物起源の宝石を4種類紹介します。
アンモライト
太古の海に生息していたアンモナイト。緩やかな化石化の過程において、アラゴナイトの層が変質しました。イリデッセンス効果で虹色に輝くアンモライトは、宝石として認定されています。
アンモライトを最初に見つけた北米の先住民は、幸運を呼ぶお守りとして大切に扱ってきたそうです。採掘できる場所はカナダ・アルバータ州だけで、希少価値は相当。宝石ルースやペンダントとして人気があります。
アンモライトを使ったルース
角度によってさまざまに色が変わるルース アンモライト。幸運をもたらすお守りとして評判のルースは、カットの形状やカラーをランダムでお届けします。
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16,500
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パール(真珠)
有名なのは本真珠。あこや貝やイケチョウ貝からつくられる真珠のことです。
殻を構成する炭酸カルシウムと特殊なタンパク質が層を形成。この層に光があたり、反射や屈折によって独特の光沢を生み出しています。
真珠は日本各地で生産され、皇室のティアラに使用された実績も。日本人にもっとも馴染みのある宝石といっても過言ではありません。
真珠のおすすめブレスレット
パールをメインに、かわいい縞模様のインカローズを組み合わせたブレスレット。【aco】アコヤ真珠・インカローズ ブレスレット(留め具タイプ)。恋愛に関する運気を総合的に向上してくれるといわれています。
アンバー(琥珀)
アンバー(琥珀)は、樹液などの天然樹脂が化化したもの。重は約1.1とさくに浮きます。地層から分離し、波によって運ばれたものが砂浜で発されています。
説では、3,000万年以上かけて化化しないと宝としての強度を得られないといわれています。悠久の年を経て生まれたアンバーは、地球の命を伝えてくれるよう。健康のお守りとして身につけてみてはいかがでしょうか。
アンバーのおすすめブレスレット
オレンジのアンバーに、ブルーフローライトを組み合わせたデザイン。アンバー・フローライト デザインブレスレット。エレガントな雰囲気で、シーンを選ばずにつけられそうです。大人の女性に。
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10,300
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10,200
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16,100
コーラル(珊瑚)
地中海の浅い海に生息するベニサンゴ。比較的流通量があり、世界各地で親しまれています。その理由は、海の力が宿ると信じられてきたから。航海のお守りとして、大切に携行する人もみられます。
天然石としてのコーラル(珊瑚)は、白い珊瑚に染色を施したものが多く、ピンクや鮮やかな赤、オレンジ色の色合いが存在します。
コーラルのおすすめブレスレット
「どんな石でもかわいく」をコンセプトにしたwinQシリーズ。【winQ】マザーオブパール カラーブレスレット。ピンクコーラル以外に、シーブルーカルセドニーやアメジストが選べるブレスレットです。
取り扱いのコツ
生物起源の宝石は比重が小さく、耐久性が低い傾向があります。傷がやや付きやすいため、ほかの宝石と擦り合わせないようにしましょう。酸に反応するものも多くみられます。雨に濡れた場合は水道水でよく洗ってください。柔らかい布で丁寧に拭き取り、乾燥させることが必要です。
まとめ
宝石のなかでも、独特な存在である生物起源の宝石について取り上げてきました。生物の体の一部、ときには骨格そのものが宝石になることも。
化学物質がない時代では、生物起源の宝石は自然界でひと際目立ったのでしょう。先人が特別な想いを寄せたことは想像に難くありません。
生物起源の宝石を身につければ、何気ない日常でも、いつもとは違った気持ちで過ごせそうです。
天然石・パワーストーンブランド Pascle
パスクルは、天然石やパワーストーンの歴史・文化・魅力を届けるブランドです。「一期一会の飾るで彩りを」をコンセプトに、天然石の個性をさまざまな形で伝えるべく、価値ある情報を発信しています。