クリソコラってどんな石?
様々な色を持つ鉱物
ブルーやグリーン、ブラウンなど様々なカラーが交じり合うクリソコラ。
まさに「自然」の雰囲気を表現しているような石ですが、少し特殊な鉱物だと言えます。
クリソコラは和名を「珪孔雀石(けいくじゃくせき)」と言います。よく似た鉱物に「マラカイト(孔雀石)」があげられます。和名が良く似ていますが、これはクリソコラがマラカイトに珪素が加わったような組成でできているためです。またこの2つの鉱物が同時に産出されることも多いようです。
このままでも美しいクリソコラですが、有名な変種として2種類の石があります。
一つは、クリソコラの成分中に石英(クォーツ)が含まれることで、明るいブルーグリーンの色合いの鉱物へ変化します。これは長い年月をかけてできる鉱物で大変希少です。希少価値と美しい色合いから、このクォーツが含まれたクリソコラを「ジェムシリカ」と呼び親しまれています。
もう一つはクリソコラと一緒に、ターコイズ、マラカイトなどが含まれた鉱物で「エイラット・ストーン」と呼ばれるものがあります。この石はイスラエルで産出され大変美しい青緑色を持ち、観光客からも人気があるためイスラエルにある有名なリゾート「エイラット」に由来して「エイラット・ストーン」の名前で世界中から親しまれています。
クリソコラに伝わる意味
パートナーや家族と円満に
クリソコラは、地球のような色模様から、母なる大地を象徴すると言われています。
全ての生物の母である地球のように、家族や他人に対しても安定した優しい感情で接することができるようになると言われます。コミュニケーションというよりは、パートナーとの円満な関係を保つ力になってくれたり、母親が本来から持つ母性を高めることで、育児のお守りとしてもオススメできるパワーストーンです。
クリソコラの歴史・言い伝え
ソロモン王が愛した石
クリソコラの語源は、ギリシャ語で「金」を意味する「chrysos」と「接着剤」を意味する「kolla」に由来しています。命名当時には、金を繋ぐ接着剤のような用途に用いられていた為だと考えられています。
クリソコラはターコイズと同じく、先史時代から親しまれていたようです。現代ほどの加工技術が発展していない古代では、クリソコラのような硬度の低い石の加工はかなり難しかったはずです。現に古来から価値が高いとされてきた宝石は硬度の高いものがほとんどです。それでもクリソコラが装飾品などに用いられていたということから、当時の人々もこの石が持つ美しさに魅入られていたことが伺えます。
有名な伝承では、古代イスラエルの第3代の王「ソロモン」が愛した石だとも伝えられています。
「エイラット・ストーン」という異名で親しまれているイスラエル産の美しいクリソコラ。これらはソロモン王が愛したことから、「キングソロモンストーン」とも呼ばれています。
こんなプレゼントにおすすめ
家庭円満のお守りに
クリソコラは母なる大地のような「優しさ」をもたらしてくれると伝えられています。
家族や友人とも円満な関係を築くお守りとなってくれるパワーストーンだと言えます。
クリソコラのカラー・種類
クリソコラは複数のカラーが混ざり合った鉱物です。そのため様々な色合いのクリソコラが販売されています。一般的には少し暗めのブルーをベースにグリーンやブラウンが混ざり合う、まるで「地球」のようにも見えるクリソコラが代表的です。他にもグリーンが多く見られるものは「クリソコラマラカイト」と呼ばれることもあります。
クリソコラの産地
クリソコラは様々な地域で産出されますが、主にアメリカ、コンゴ、ペルー産のものが販売されています。
取り扱い・お手入れについて
クリソコラは硬度が低い石です。衝撃にも弱いのでぶつかったり、擦れたりしないように取り扱いに注意してください。また汗や水分によって変質や変色してしまう可能性があります。流水などで洗うのは良く有りませんので定期的に柔らかい布で拭き取って、綺麗に保ってあげるようにしましょう。