マラカイトの特徴や意味、歴史などを調べられます。

マラカイトってどんな石？

鮮やかな緑色の鉱物

マラカイトの和名は「孔雀石（くじゃくせき）」です。
これはマラカイトの持つ独特の模様が、孔雀の羽の模様に似ているように見えることに由来します。

ビーズ加工されたものでは、濃い緑色の中に見られる縞模様がクールな印象で、アクセサリーに鮮やかな緑色を使いたい時に、とても使いやすい石です。

似ている鉱物としてはアズライト、アズロマラカイトという石があります。

アズライトは鮮やかなブルーの鉱物であり、マラカイトと一緒に産出されることの多い石で、アズライトとマラカイトが混ざり合ったものは「アズロマラカイト」と言われます。

また「アズライト」は不安定な鉱物であり、空気中の水分を吸収してマラカイトに変化してしまうという性質をもっています。逆にマラカイトは安定しているので、アズライトに変化することはありません。

マラカイトに伝わる意味

ビジネスに活躍する石

マラカイトは鮮やかな緑色に独特の縞模様を持つことから、持ち主の洞察力を高めると言われます。災いとなる危険な物事から自身を守れるようになり、対人においては、相手の感情、考えを理解する力を深めてくれるとされます。

マラカイトはビジネスシーンでも活躍してくれると言われます。
それはマラカイトが前述のような意味を持つことから、営業などで取引先の人と接する際に相手の心理を見抜いたり、危険やリスクを避けることで予期せぬトラブルを防ぐことが期待されているからです。

このようにビジネスや危機回避の意味をもちますので、事業やお店を営んでいる方には、マラカイトが堅実に商売、経営を進めていくお守りとなってくれるかもしれません。

マラカイトの歴史・言い伝え

ワールドカップの優勝トロフィーに

古代エジプトでは、マラカイトを粉末にしてアイシャドーに用いていたそうです。
かの有名なクレオパトラもそのように使用していたようで、化粧の意味だけでなく洞察力や 直観力を養う力が期待されていたのかもしれません。

またラピスラズリやカーネリアンとあわせて、装身具としても用いられていたようです。
鮮やかな色合いを持つこれらの鉱物は当時から人々を魅了していたことが感じられます。

しかしラピスラズリやカーネリアンと比べて、マラカイトは硬度が低いために、宝石としてはこの2種の石よりも評価が低かった可能性が高いです。

現代では、4年に一度開催される国際サッカー大会「FIFAワールドカップ」の優勝トロフィーに純金とマラカイトが使われており、土台部分の緑色がマラカイトになっています。

このトロフィーはイタリア人彫刻家がデザインしたものですが、なぜマラカイトを使用したのかは公表されていません。しかし多くのデザインの中から選ばれたこのトロフィーデザインの、緑色部分を表現するためにマラカイトが使われているのは、この石が持つグリーンの美しさは世界的にも評価されていると言えます。

こんなプレゼントにおすすめ

「お仕事」のお守りに

マラカイトは、相手の心理を見抜いたり、危険を回避すると言う意味が込められています。
お店を営んでいる方や、営業職の方など、お仕事でのお守りに最適です。

「厄除け、魔除け」のお守りに

マラカイトは、危険を回避すると言われています。
「毎日を無事に過ごせるように」と願ってのプレゼントにも良いです。

マラカイトのカラー・種類

マラカイトは、濃い緑色の中に独特の縞模様を持ちます。緑色は薄いものから濃いものまで様々あり、模様の入り方によっては、天眼石のような眼に見えたりもする味わい深い天然石です。

マラカイトの産地

マラカイトの産地はアメリカ、ロシア、コンゴ共和国、ザンビアなどです。

中でもロシアのウラル山脈では多くのマラカイトが産出されています。
コンゴ共和国産のマラカイトは非常に美しいものが採れるため、コレクターからも支持されています。

取り扱い・お手入れについて

マラカイトはは硬度が低い石です。衝撃にも弱いのでぶつかったり、擦れたりしないように取り扱いに注意してください。紫外線や水にもあまり強く有りませんので、直射日光が当たる場所での保管は避けるようにし、流水などで洗うのも良く有りませんので定期的に柔らかい布で拭き取って、綺麗に保ってあげるようにしましょう。