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アメトリンってどんな石?
2つの鉱物が混ざり合う
「アメトリン」とは、名前と見た目で想像が付いてしまうかもしれませんが、アメジスト(紫水晶)、シトリン(黄水晶)、2種の鉱物が1つになったものです。
もともとアメジスト、シトリンはどちらも水晶の変色種であり、鉱物としても互いによく似た存在です。紫色と黄色の反対色が合わさっていることもあり、とても美しいツートンカラーが評価されています。
アメトリンが流通し始めたのは1970年代とかなり新しい鉱物です。それもこの石の希少性が関係している為で、現在でも天然のアメトリンを作り出す鉱脈は世界で一箇所しか発見されていません。
シトリンは天然で生み出されるものが極端に少なく、市場で流通しているものの多くはアメジストを人工的に加工したものです。同様にアメトリンの黄色の部分がシトリンですので、アメトリンもまた天然で作られる環境は極々限られており、現在も南アメリカにあるボリビアのアナイ鉱山でしか産出されていません。
このアナイ鉱山はブラジルの国境近くに位置しますので、稀にブラジル産としても流通しているようです。「天然のアメトリン」を求める場合には、ボリビア産もしくはブラジル産と記載されていることに注意し、産地が特定されていないものは、ほとんどが人工的に作られたアメトリンだと考えられるでしょう。
アメトリンに伝わる意味
2つの意味を併せ持つ
アメトリンはその特性上、アメジストとシトリンの意味を合わせ持ちます。
アメジストは「愛の守護石」や「真実の愛をもたらす」と伝えられています。
高貴な印象もある「紫色」をしたアメジストは、冷静さや落ち着きを与えることで、感情的になりがちな恋愛においても、見た目や雰囲気に惑わされることなく相手の本質を見抜ける力になってくれると言われています。
シトリンは「繁栄」「冨」を象徴する石と伝えられています。
美しく輝く黄色が黄金を連想させることから、古くから金運、財運を高めると考えられ、世界の各地で商売の繁盛を願ってのお守りとして大切にされてきました。
アメトリンの歴史・言い伝え
市場を混乱させた「なぞ多き石」だった
アメトリンが発見された時期は明確には伝えられていませんが、1970年代頃からブラジル、パラグアイを通して世界の宝石市場で見られるようになったようです。美しい色合いを持つ「2色の水晶」として知れ渡っていきました。
美しい紫色と黄色を持つアメトリンは、当時の専門家達を苦悩させました。
「いったいこの石はどこで採れるのか?」「この色合いは天然なのか?人工によるものなのか?」
アメトリンは多くの謎を持ったまま、1980年台初期にはその美しさも相まって、水晶としては異例の高値で取引されるようになっていました。
その後1980年代後半には、研究家たちによって「この2色の水晶は自然のものではありえない」との結論にいたり、市場価値も暴落することになったのです。
それから数年後、またアメトリンの価値を見出す発見がありました。長きに渡って謎に包まれていた鉱脈が見つかったのです。それはブラジル、パラグアイ、ボリビアの国境付近にあるアナイという名の鉱山でした。
このアナイ鉱山は多くの問題からボリビア政府によって自然保護地域に定められていたため、採掘が禁じられていたのです。その後、鉱山の開発が認められるようになり、はれて1993年にはボリビア産のアメトリンが世界中へ輸出されていくようになりました。
こんなプレゼントにおすすめ
ご両親へのプレゼントに
アメトリンに含まれる「アメジスト」は夫婦やカップルの関係を円満にしてくれると伝えられます。
ご両親や友人夫婦への、夫婦円満のお守りをかねたプレゼントがオススメです。
金運・商売繁盛のお守りに
アメトリンに含まれる「シトリン」が持つ「繁栄・冨」の言葉にならって、金運のお守りに。
お仕事での成功を願ったり、会社を経営されている方にもピッタリです。
アメトリンのカラー・種類
アメトリンは一つの鉱物中に、アメジストとシトリンが交じり合ったものです。しかし丸玉へ加工されたものは、1石中で2色になっているものは希少であり、それぞれの粒が紫色、黄色になっている場合が多いです。
アメトリンの産地
前述の通り、アメトリンはボリビアのアナイ鉱山でのみ産出されます。このアナイ鉱山はブラジル、パラグアイとの国境付近に位置しており、流通ルートとしてブラジルを介して出荷された場合に「ブラジル産」とされることがありますので、表記上ではボリビアもしくはブラジル産が天然アメトリンの産地となります。
取り扱い・お手入れについて
アメトリンは太陽光で退色してしまう可能性があります。普段のお出掛けなどで身に付けられる分には問題ないですが、保管時などは太陽光が直接当たらない場所にしましょう。また水、汗に弱いわけではありませんが使用後や流水で洗う場合には、水分をしっかりと拭き取るようにしてください。
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