アンデシンAndesine
アンデシン(Andesine)は、長石グループに属する斜長石系の鉱物です。
鉱物としては19世紀から知られていますが、宝石やパワーストーンとして本格的に流通し始めたのは2000年代に入ってからと、比較的新しい石でもあります。
さまざまなカラーがあり、特にチベット産の「レッドアンデシン」が有名です。
宝石言葉は「変化」と「調和」。
人生の転機を迎える方や、心身のバランスを整えたいときのお守りにおすすめです。
アンデシンの基本情報
| 英名 | Andesine |
|---|---|
| 和名 | 中性長石 |
| 運気 | 縁結び |
| 色・特徴 | 赤・緑・シャンパンなど、広い色幅をもつ |
| 主な産地 | チベット、モンゴル、コンゴ共和国、アルゼンチン、オーストラリア |
| 取り扱い | 水分や塩分は基本的に避けてください。 長時間日光にさらさないでください。 お手入れの際は、乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。 浄化には、月光浴やセージ、水晶クラスターがおすすめです。 |
アンデシンってどんな石?
長石グループの一員、アンデシン
アンデシンは長石のグループに属する鉱物です。
・鉱物名:アンデシン(Andesine)
・鉱物グループ:長石グループ/斜長石系
・化学組成:曹長石50~70%と灰長石30~50%の固溶体
・モース硬度:6~6.5
・結晶系:三斜晶系
・主な色:無色、赤、緑、シャンパン、グレー
・光沢:ガラス光沢
斜長石系は、ナトリウムを含む曹長石(アルバイト)と、カルシウムを含む灰長石(アノーサイト)が混ざり合って構成される、連続的な鉱物グループです。
混ざり方の比率によって、オリゴクレース、アンデシン、ラブラドライト、バイトウナイトと名前が変わります。
アンデシンは、その中で「オリゴクレースとラブラドライトのちょうど間」に位置する中間メンバーです。
灰長石の含有率が30~50%の範囲のものを、鉱物学的にアンデシンと呼びます。
ここで知っておきたいのは、アンデシンとラブラドライトの境目は、色などの見た目では決まらないということです。
両者の違いは化学組成の違いであり、判別には専門的な分析機器が必要です。
そのため境目に近い石は「アンデシン」「ラブラドライト」「オレンジラブラドライト」など、複数の名前で流通している場合があります。
色とレッドアンデシンの選び方
アンデシンの色は、産地や成分によって幅広く変化します。
・無色~淡黄色:モンゴル産に多い色合い
・赤~オレンジ:チベット産で有名な色合い
・グリーン:深みのある独特な色合い
・シャンパン:淡く優しい色味
中でも人気が高いのが、深い赤色の「レッドアンデシン」です。「チベットナイト」など別の名で流通することもあります。
レッドアンデシンを選ぶときに、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
アンデシンの世界では、銅拡散処理と呼ばれる色を強める加熱処理が、業界的に一般的に行われています。
淡い色のフェルドスパーに銅成分を浸透させ、深い赤色に発色させる技術です。
処理の有無を調べるには専門的な検査が必要になり、一般的な鑑別書には「通常、拡散処理が行われています」などと記載されます。つまり、見た目で天然色か処理による色かを見分けることはできないということです。
拡散処理は色の改善を目的に行われるもので、珍しいものではなく、石を損なうものでもありません。
ただ、どうしても天然色にこだわる場合などは、購入前に販売店に問合わせることをおすすめします。
アンデシンの意味・効果
宝石言葉「変化」と「調和」
アンデシンの宝石言葉は「変化」と「調和」です。
人生にはさまざまな「変化」が訪れます。思い切って「自分を変えたい」と願うとき、「変化」の意味をもつアンデシンは、良いお守りになってくれるかもしれません。
しかし一方で、自分の意思によるものにせよ、偶然によるものにせよ、「変化」とは大きな疲労をもたらすもの。そのときは、心身のバランスを整えたり、環境変化へ適応できる「調和」が求められるでしょう。
心と体、理性と感情、日常と非日常。
「変化」と「調和」の意味をもつアンデシンは、両極にあるものをやさしくつなぎ、バランスを整える助けになってくれるかもしれません。
チベット生まれの聖なる赤
レッドアンデシンの代表的な産地であるチベットでは、古くから建物や衣服に赤色が用いられてきました。宗教的にも意味のある色として知られ、「チベタンレッド」と名付けられた系統色も存在するほど、赤色はチベットと深く結びついています。
そのような土地で採掘される赤い石ですから、レッドアンデシンはパワーストーン市場では「聖なる石」とも呼ばれて人気を集めています。
チベットの伝統的な装飾品に見られる赤い石でよく知られるのは、カーネリアンやコーラルですが、もしかしたら、なかにはアンデシンも混ざっているのかもしれません。
歴史や文化に対する想像力をかき立てる、ロマンに満ちた石でもあります。
アンデシンの歴史・言い伝え
名前の由来と宝石としての歴史
アンデシンには、鉱物としての歴史と、宝石市場における比較的新しい歴史の二つの軸があります。
アンデシンが最初に学術的に報告されたのは、19世紀半ばだといわれています。
発見地が南米だったことから、「アンデス山脈(Andes)」にちなんで「アンデシン(Andesine)」と名付けられました。
一方で、宝石としての歴史はかなり新しく、市場に出回り始めたのは2000年代初頭のことです。
前述のように化学処理が可能な石のため、色や産地の表記の信頼性について議論になったこともあるようです。
現在の市場にもさまざまなカラーのものが流通しており、見た目でコレクションしても十分楽しめる石ですが、産地や処理の有無にこだわる場合には、販売店に一度問い合わせてみると良いでしょう。
こんな方におすすめのアンデシン
変化や調和を求める方へ
アンデシンは、人生の流れに寄り添うパワーストーンとして、さまざまな方におすすめできる石です。
転職、独立、引っ越し、結婚、新しい挑戦。
人生の節目に立つ方に、アンデシンは「変化」のエネルギーで背中を押してくれるかもしれません。
「変わりたいけれど、なかなか一歩が踏み出せない」という方のお守りにもおすすめです。
また、仕事やプライベートで忙しい毎日を過ごしていると、心と体のバランスが崩れがちです。
そのときは、「調和」の意味をもつお守りとして、アンデシンを身につけてみてはいかがでしょうか。
頑張る時間と休む時間、理性と感情、日常の自分と非日常の自分。
両極のあいだでバランスを取りたいときに、ぜひ手に取ってみてください。
長石グループを愛する方へ
アンデシンは、ラブラドライトやサンストーンと同じ長石グループに属する鉱物です。
シラー効果が美しいラブラドライト、太陽のような輝きを持つサンストーンは、すでに広く名を知られ、見た目の美しさから人気が高い石。それらに対し、アンデシンはよく似た表情を見せることもあれば、あまり似ていない表情を見せることもあります。
ちょっとした違いを楽しむコレクション要素も長石グループの魅力。ラブラドライトやサンストーンを既にお持ちの方は、ぜひアンデシンも仲間に加えてみてください。
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