衝撃に気を付けて!アンバーの扱い方・注意する点は?
記事更新日
アンバーと聞くと聞き慣れないかもしれませんが、琥珀(こはく)と聞くと馴染みがあるのではないでしょうか。
宝飾品として楽しまれているアンバー。
アンバーの取り扱いに注意していただきたい点があります。
アンバーをお持ちの方、アンバーに興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
アンバーってどんな石?
アンバー(琥珀)は、正確には鉱物ではありません。
木の樹脂が地中に埋没し、長い年月をかけて固まった樹液の化石のことです。
マッコウクジラの体内で作られる結石の竜涎香(りゅうぜんこう)“アラビア語anber”の香りと、アンバーを燃やした時の香りが似ていることからアンバーと名づけられました。
アンバーは、パワーストーンとしても用いられていますが、宝石としても人気で人々を虜にしています。
虫入り琥珀もあり、太古の昆虫が閉じ込められたアンバーはたいへん希少です。
とても軽いので、ブレスレットやネックレスを着けていると「ちょっと重くて疲れてしまう・・・」なんて方にもおすすめできるパワーストーンです。
アンバーは水や塩水・太陽光に弱いといわれています。
木の樹液なので水に強いかと思いますが、一般的に弱いといわれていますので変色や変形が気になります。
大切なパワーストーンですが、お客さまに正しい情報を提供したいのでアンバーで実験を行いました。
水実験・塩水(汗)実験・太陽光実験の方法
1ヶ月間、水を含ませたコットンと塩水を含ませたコットンの上にそれぞれアンバーを置きました。
塩水実験では、海水とほぼ同じ塩分濃度の3%にして実験を行いました。
人体の塩分濃度は水分量の約0.85%といわれているので、人の汗よりかなり塩分濃度は濃い実験になります。
【水実験】
【塩水(汗)実験】
写真の左側の石が実験用のアンバー。
写真の右側が、実験用と色が似た見比べるための保管用のアンバーです。
石の変化は右側の石と見比べてください。
【太陽光実験】
室内の、日中太陽光がよく当たる場所にアンバーを置きました。
室内なので雨の日も曇りの日も一定の場所に置いたままです。実験期間中は撮影時以外移動させていません。
水実験・塩水実験・太陽光実験で変化は見られない
【水実験】
1ヶ月間水に触れた状態のままでしたが、目に見てわかるほど色が薄くなったり欠けたりというような変化は起こりませんでした。
【塩水実験】
水実験同様アンバーを1ヶ月間塩水に触れた状態のままにしましたが、こちらも目に見てわかるような変化はありませんでした。
アンバーが本当に水や塩水(汗)に弱いかの実験を行いましたが、今回の実験で水でも塩水(汗)でも変化が見られませんでした。
普段の生活で水が少し付着してしまったくらいでは、すぐに変色などの心配はないと思います。
【太陽光実験】
2ヶ月様子を見ましたが、色が薄くなるといった変色は見られませんでした。
日常生活でのご使用は問題はないと思います。
衝撃には十分注意が必要
アンバーはパワーストーンのなかでは極めて硬度が低いです。
パワーストーンブレスレットでよく使用されるクリスタル(本水晶)やブラックオニキスのモース硬度は7ですが、アンバーのモース硬度は2~2.5です。
モース硬度が2という数字は、人の爪で傷つけることができる数字になります。
木の樹液の化石なので繊細なことは予想できますね。
思いがけず爪や物が引っ掛かってアンバーを傷つけてしまうことがあるかもしれません。
すぐ傷がついてしまいますので注意が必要です。
パワーストーンの中でもアンバーは、取り扱いが注意の石のひとつです。
丁寧に扱うことで宝飾品の輝きを
実験によって手洗いの時水が付着したり、雨で濡れてしまったり汗がついてしまった場合でも長時間そのような状況が続かない限り、変化はすぐにしないことがわかりました。
もしそのような状況になった場合は、乾いた布で丁寧に拭くことをおすすめします。
今回の実験で変化は見られませんでしたが、石によって個体差があることや環境の違いなどが考えられます。
あくまで簡易な実験ですので、参考程度にしてください。
衝撃などに注意し、傷がつかないよう丁寧な扱いをすることで宝飾品としても使用されているアンバーの美しさを実感してください。
天然石・パワーストーンブランド Pascle
パスクルは、天然石やパワーストーンの歴史・文化・魅力を届けるブランドです。「一期一会の飾るで彩りを」をコンセプトに、天然石の個性をさまざまな形で伝えるべく、価値ある情報を発信しています。