「石の価値」はどう決まる? 宝石の値段とその意味。天然石の基準
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市場で販売されているさまざまな天然石。その価値はどのように決まるのでしょうか?
「石の価値」と聞いて、一般的に何を思い浮かべるでしょう。高価な宝石でしょうか? それとも希少性でしょうか?
たしかに、宝石の価値と値段は関わりが深いもの。しかし、すべての石がそうではありません。
自然がつくる石の姿は千差万別。価値を決める要素も、決してひとつではないのです。
市場で売られる石たち
さまざまな石が、値段をつけて市場で売られています。
多くは自然環境下で生まれた天然石。採掘されたままの原石、穴をあけたビーズ、標本にされた化石も天然石の一種です。
売られる石のなかで特に高価なものは、やはり宝石でしょう。もっとも自然の姿から遠ざかった天然石であり、明確に市場の価値基準が決められているのです。
宝石の価値はどう決まる?
ジュエリーに仕立てることが前提の宝石は、次のように定義されています。
1.美しさ
2.希少性
3.耐久性
この3点は宝石の市場価値を決める基準。なかでも大きく影響するのが、見た目の美しさです。
美しさを判断するための要素は、色、透明度や内包物、カット、研磨といった品質に依存します。色や透明度は自然の産物に思われるかもしれません。しかし実は、より美しく見せるために処理がされることも多いです。
つまり、宝石の価値の大半は加工の良し悪し。人の手によって決まるといっても過言ではありません。
天然石の価値基準
商品やサービスに関わる人の手が多いほどモノの値段は高くなり、需要が供給を上回ると、さらに値段は上がります。
希少な石に手間と時間をかけて加工するから、宝石は高いのです。加工が良いほど市場価値も比例する。宝石の場合、「価値が高いほど値段も高い」といえるでしょう。
市場での価値の決め方が明確な宝石。天然石も同様でしょうか? 実は美しさだけでなく、希少性と一つひとつの個性で価値が高まる天然石もあります。
山梨水晶の特別な価値
天然石の代表格である水晶を例に挙げましょう。
透明度が高く傷が少ないほど価値が高いとされる一方で、特定の産地で採掘された水晶は、見た目による価値を大きく上回るのです。
なかでも貴重な国産水晶である山梨水晶は、現在では採掘されておらず、原石の数には限りがあります。
傷や内包物、気泡が目立つものもありますが、その希少性と際立った個性に、外国産のポピュラーな水晶以上の価値がつけられることも多いです。
【一点もの】山梨水晶8mm シンプルブレスレット【鑑別書付き】
市場に出回ることが少ない山梨水晶。特に近年は加工費の増加などの影響で、サイズの小さな玉はさらに希少性が高まっています。8mm玉を使ったブレスレットは、手に入る機会が少ない貴重品。微細なクラックや気泡によって、一つひとつ異なる輝きを放ちます。
【一点もの】勾玉 山梨水晶(虹あり)37mm
山梨県産黒平山産の原石をカットし、熟練した職人の手で磨き上げた勾玉。内部には細かいクラックがみえますが、そのクラックによって虹が生まれ、世界にただひとつの個性をもたせています。先人たちも特別な力を感じたのでしょう。古来より、山梨水晶の勾玉は装身具として親しまれています。
【粒売り/バラ売り】山梨水晶SA 10mm
特に透明度の高いものを厳選し、美しく磨き上げた山梨水晶。霧や気泡がみられるものもありますが、それも天然石ならではの魅力です。かの戦国大名・武田信玄が戦勝祈願のお守りにしていたことでも有名です。
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その石だけの価値を
宝石の正確なカットには心ひかれず、武骨な原石を愛する人は、自然のままの石にこそ価値があると感じるのでしょう。もしかすると、市場で買うことすらせず、自ら採集に行くかもしれません。
見た目や希少性より、石がもつ意味の方が重要なこともあります。思い出の場所で拾った小石が、その人にとっては数億円の宝石に勝る価値をもつこともあります。つまり、天然石の世界では「独自の価値基準」で選ぶ人が大勢いるのです。
色・形・大きさと、ひとつとして同じものがない天然石。誰かが手にし、自分だけの意味や物語を見出したとき、世界中でその石にしかない“価値”が生まれます。
まとめ
同じ名前の石なのに、販売する店によって値段が違う。天然石では、よくあること。
店に陳列するまでにかかったコストが違ううえ、店ごとに石の価値を決める基準も違っているからです。
天然石を買いたい人にとってはなかなか悩ましいことですが、こだわって選んだ石ほど愛着がわき、その人だけの価値が生まれるもの。
市場の評価や値段を気にするのではなく、自分だけの価値の基準をもてたなら、唯一無二の石との出会いを、さらに楽しむことができるでしょう。
天然石・パワーストーンブランド Pascle
パスクルは、天然石やパワーストーンの歴史・文化・魅力を届けるブランドです。「一期一会の飾るで彩りを」をコンセプトに、天然石の個性をさまざまな形で伝えるべく、価値ある情報を発信しています。