華やかだけど繊細な石インカローズ! 扱い方・注意点まとめ
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透明感やかわいらしいピンクで人気のインカローズ。
長く愛用できるように取り扱い方をまとめました。
バラのような華やかな印象のインカローズは、パワーストーンのなかでも高価な石。できることなら長く手元に置きたいです。
インカローズを長くよい状態で持ち続けるためには、気を付けなければいけないことがあります。
その方法をご紹介します。
インカローズってどんな石?
インカローズの正式名称は「ロードクロサイト」といいます。
日本では「インカローズ」という呼び名の方が聞き馴染みがあり、親しまれていますね。
かつてインカ帝国が栄えたとされるアンデス山脈で産出し、原石をカットした面にバラのような美しい模様が見られたことからこの名が付けられました。
インカローズは汗や水、太陽光に弱いといわれています。
しかし、ブレスレットとして着用していると汗や水に濡れてしまいます。外出時には太陽光を避けることもできません。
大切な天然石ですが、正しい情報を提供するため、汗や水、太陽光でインカローズがどのように変わるか実験しました。
水実験・塩水(汗)実験・太陽光実験の方法
水実験では水を含ませたコットンの上に、塩水実験では塩水を含ませたコットンの上に、インカローズを置きました。
1ヶ月間はそのままにして様子を見ます。
塩水実験では、海水とほぼ同じ塩分濃度の3%にして実験を行いました。人体の塩分濃度は総水分量の約0.85%といわれているので、人の汗よりかなり高い濃度での実験です。
【水実験】
【塩水(汗)実験】
写真の左側が実験用のインカローズ。
写真の右側が、実験用と色が似た、保管用のインカローズです。
石の変化を左右で見比べてください。
【太陽光実験】
室内の、日中太陽光がよく当たる場所にボックスを置きコットンを敷いて、その上にインカローズを置きました。実験期間中は撮影時以外移動させていません。
水実験・塩水(汗)実験・太陽光実験で変化は見られない
【水実験】
1ヶ月間水に触れた状態のままでしたが、目で見てわかるほど色が薄くなったり、欠けたりといった変化は起こりませんでした。
【塩水実験】
水実験同様、インカローズを1ヶ月間塩水に触れた状態にしましたが、こちらも目で見てわかるような変化はありませんでした。
1ヶ月間の水実験・塩水実験の結果では、大きな変化は見られませんでした。
普段の生活で、水や汗が少量付着する程度であれば、大きな問題はないと考えられます。
【太陽光実験】
2ヶ月様子を見ましたが、色が薄くなるなどの変色は見られませんでした。
普段の外出でも、それほど気にすることはないと思います。
インカローズは繊細で傷つきやすい
パワーストーンブレスレットによく使用されるクリスタル(本水晶)やブラックオニキスの硬度は7。
それに比べ、インカローズの硬度は3.5~4で、傷つきやすい石と言えます。ぶつけたり擦れたりしないように、注意が必要です。
デスクワークでブレスレットが机に触れる機会が多いときなどは、一時的に外すことを考慮してみてください。
普段の生活は少し気を付けて
インカローズは、「ローズ」という名前から華やかなイメージを持ちますが、とても繊細な石なのです。質感が失われることがないよう、ぶつけたりせず大切に扱うことが大事です。
また、今回の実験で水や塩水、太陽光による変化は見られませんでしたが、石ごとの個体差や環境の違いも考えられます。
あくまで実験として参考程度に留め、できる限り石にマイナスになりそうな事態は避けてください。
手を洗った水がついたり、雨に濡れてしまったり、「普段より汗をかいたなぁ…」と思うことがあれば、そのままにせず丁寧に布で拭いてください。
大切に扱ったインカローズは、あなたに「バラ色の人生」をもたらしてくれるかもしれません。
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天然石・パワーストーンブランド Pascle
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