アクアマリンの特徴や意味、歴史などを調べられます。

アクアマリンってどんな石？

実はエメラルドの仲間

アクアマリンは和名を藍玉（らんぎょく）といい、ベリルという鉱物の一種です。ベリルは含まれる成分によってさまざまな色に発色し、淡いブルーのものがアクアマリンと呼ばれます。他にもベリルのグループに属する石でエメラルド（緑色）、モルガナイト（ピンク色）などが上げられます。

アクアマリンの鉱物学的要素
・成分：Al2Be3[Si6O18]
・硬度：7.5～8
・光沢：ガラス光沢
・色　：明青色、青色、青緑色、無色

鉱物学上ではベリル（緑柱石）という鉱物に分類され、エメラルドと同じ種類です。
ペグマタイトや花崗石、六方晶系に属する長柱状結晶体や短柱状結晶体などで発見されます。

産出原石の多くは緑がかっているため、そのほとんどは良い青色とするために、エンハンスメント（品質改良・色改善）の加熱処理によって、緑色味が取り除かれております。

しかし、元となる原石がブルーの発色要因となる成分を十分に宿していない場合、加熱処理を行っても美しいブルーにはなりません。そのため、処理を施しても石の性質は損なわれないと考えられております。

アクアマリンに伝わる意味

幸せをもたらす石

アクアマリンは持ち主に幸せをもたらしてくれるといわれ、結婚や家庭円満のお守りとして人気のパワーストーンです。
見ているだけで癒されるアクアマリンは、心を穏やかにさせてくれるので周りの人に対してやさしく穏やかな気持ちで接することができるといわれています。
夫婦や家族だけでなく友人や職場の方々とも円満な関係を築くコミュニケーションのお守りとしてもおすすめです。

アクアマリンの歴史・言い伝え

アクアマリンの語源はラテン語で水を意味するアクア（aqua」。海を意味するマリン（marine）その名の通り海の水を連想させるような色からこの名で呼ばれています。

海の精霊の伝説

ギリシャ神話では、海の精霊の宝物が浜辺に打ち上げられて宝石（アクアマリン）になったといういい伝えがあります。ほかにも航海をする際の海難防止のお守りとして身につけられていたともいわれています。ほかにもさまざまな言い伝えがあり、古来より海に深く関わりのある宝石やお守りとして扱われていたようです。

こんなプレゼントにおすすめ

パワーストーンとしても、宝石としても人気のアクアマリンはプレゼントにピッタリです。

定番はやっぱり誕生日プレゼント

3月の誕生石なので3月生まれの方への誕生日プレゼントにぴったり。
女性向けの石にみえますが、意外と男性向けのデザインの商品も作られています。

実は結婚祝いにも

サムシングフォーという言葉をご存じでしょうか？
ヨーロッパに伝わる言葉で、花嫁が結婚式当日に「ある4つのもの」を身につけると幸せになれるというおまじないです。
その4つのなかのひとつがサムシングブルー（なにか青いもの）です。
美しい青で幸せを意味するアクアマリンはぴったりだといえます。

アクアマリンのカラー・種類

パワーストーンとして販売されているアクアマリンはやさしさを感じる、淡いブルーの色合いです。そのなかでもブルーが濃い（発色が良い）ものや透明度の高いものが高品質とされています。逆に低品質なものでは緑がかっているものや茶色い濁りがみられる場合もあります。

アクアマリンとの組み合わせがおすすめの石

アクアマリン×ラリマー
カリブ海の宝石といわれる海模様のラリマーは、同じ海の石であるアクアマリンと相性抜群。
この2種類の組み合わせでしたら、夏にもピぴったりの爽やかブルーのアクセサリーに仕上がります。

アクアマリン×ラベンダーアメジスト
アクアマリンと同じく淡い色合いのラベンダーアメジストと組み合わせることでやさしいパステルカラーに仕上がります。幸せな結婚のお守りとしてもおすすめです。

アクアマリンの産地

ブラジルやナイジェリア、マダガスカルなど、さまざまな国から産出されます。なかでもブラジルのサンタマリア鉱山で採掘される深いマリンブルーの石が最も高品質だとされていますが、現在は枯渇状態で採掘されていないようです。しかし同様の品質のものがアフリカのモザンビークで産出されたため、これらはサンタマリア・アフリカーナと呼ばれ、世界中からその美しさが評価されています。

取り扱い・お手入れについて

アクアマリンは紫外線に弱いといわれています。普段のお出掛けなどで身につけられる分には問題ないですが、保管時などは太陽光が直接当たらない場所にしましょう。
また水、汗に弱いわけではありませんが使用後や流水で洗う場合には、水分をしっかりと拭き取るようにしてください。