子どもにも数珠は必要? 幼いうちから数珠を持たせた方がよい3つの理由
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子どもでも、身内や近しい人が亡くなることがあればお葬式などに参列することがあります。
お葬式などの法事の際、一般的には数珠をもって参列することがマナーですが、子どもにも数珠は必要なのでしょうか?
これについてはそれぞれの家庭で考えがあり、必要ないと考えている方も多いと思います。
しかし、実は子どもに数珠を与えることにはさまざまなメリットがあるのです。
子どもにも数珠を持たせたほうがよい理由
子どもの頃に数珠を持たせることには、大きく3つの理由があります。
1.子どものこころの成長につながる
大人は、まだ子どもだから数珠なんていらないだろう、正しく使えないだろうなど無意識に子どもを大人の考える子どもの型にはめがちです。
しかし、大人と同様に数珠をもたせ一人前として扱うことで、子どもは自分が大切な家族の一員として尊重されていることを感じます。
こうしたポジティブな気持ちは子どもの自己肯定感や自立心を育むことにもつながります。
また、数珠の使い方を教えることは、亡くなった人や命そのものへの向かい合い方を教えることでもあります。
命を尊ぶ優しい心というのは、言葉だけでは伝えることがなかなか難しいものです。
数珠をもって手を合わせることは、子どもが命について考えるきっかけになる大切な経験のひとつとなるでしょう。
2.子どもが礼儀やマナーを学ぶきっかけになる
子どものうちはお葬式や法事などの厳粛な場の空気に戸惑ったり退屈してしまうこともあるでしょう。
そんな時、ただ静かにしなさい、きちんと座りなさい、などというよりも数珠を持たせて大人の真似をさせてみてはいかがでしょうか?
数珠の簡単な使い方を教え、お手本を見せながら一緒に使ってみると、意外と子どもは興味をもちます。
そして大人たちの様子を意識して見ることで、亡くなった人を見送るのにも作法があることを学びます。
正式な場で大人と同じ行動を取らせることが大切
小さいころから手を合わせることを教えてあげることはとても良いことです。
子どものころからこうした経験をすることによって、大人になっても自然と手を合わせる事ができるように成長するでしょう。
3.数珠は子どもを守ってくれる
数珠は持ち主の分身であり、持ち主を災いから守ってくれるといわれています。
たとえうまく使うことができなくても、数珠は持っているだけでお守りとなってくれます。
そのため数珠は貸し借りするものではなく、一人ひとりに必要であり子どもであっても自分の専用の数珠を持つことが望ましいのです。
特に天然石を使用した数珠は、天然石自体にもそれぞれお守りの効果があるとされているので、お守りとしておすすめです。
たとえば、アメジストは冷静さ・落ち着きをもたらすといわれています。
それぞれの天然石のもつ効果や意味については下記のページをご覧ください。
いつから持たせるのがいい?
数珠を持たせる時期の明確なルールはありませんが、小学生以上であれば分別も付き始める年ごろですので、自分専用の数珠をもたせた方がよいでしょう。
幼児でも、大人の持ち物や行動を真似したがり興味を持つようであれば簡易な数珠を持たせてあげるとよいと思います。
幼い子には腕輪タイプの数珠もおすすめです。
数珠はお守りでもありますから、持っているだけでも意味があります。
中高生くらいまでは子ども用の数珠を使用していても差支えないと思われますが、成人するころまでには大人用のしっかりとした数珠を用意してあげるとよいでしょう。
どんな数珠を持たせたらいい?
一般的な子ども用数珠としては、子どもの手に合わせた小さめの数珠や、アクリル等の丈夫な素材でできたものが流通しています。
また、房が付いておらず珠を連ねただけのブレスレットのようなものを子どもの数珠の代わりにしてもかまいません。
大切なのは、自分だけの数珠をもち故人に敬意を示して手をあわせようとする気持ちだからです。
終わりに
大人と同じように自分の数珠を持ってお葬式に参列し、一人前の存在として扱われることは、子どもの心にもよい影響をもたらします。
また数珠の使い方を教えることは、子どもが命への感謝の気持ちや社会のマナーを学ぶ良いきっかけとなります。
さらに、数珠には持ち主を守る魔除けの力があるといわれていますので、子どもにも自分専用の数珠をご用意されることをおすすめします。
子ども自身の数珠はお葬式の時などに限らず、お墓参りなどの際にも持たせてあげてください。
するとお参りさせられているという受け身な気持ちではなく、自分からお参りしようという前向きな気持ちで手を合わせることができるはずです。
ある調査によると幼いころの墓参りの経験は自分やまわりの人を大切にする気持ちを芽生えさせ、子どもの将来にもポジティブな影響をもたらすそうです。
子どものうちは正しく数珠を扱うことは難しいかもしれません。
おもちゃのように遊ぼうとする子もいるでしょう。
しかし、そうした失敗も学びのひとつです。
子どもに数珠は必要ないとお考えの方も、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?
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