
年齢と色は関係ある? あなたに合う女性用数珠の選び方ガイド
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「色と年齢の関係は?」「どんな素材を選べばいいの?」
女性用の数珠を選ぶときに出てくる悩みや疑問について、分かりやすく解説します。種類や素材別のおすすめ数珠の紹介や、自分だけの数珠をオーダーメイドできるサービスも。
この記事を参考に、ぜひ、あなた好みの数珠を選んでみてください。
女性におすすめの数珠・念珠とは
男性用数珠・念珠との違い
数珠は基本的に、男性用と女性用が明確に分かれています。では、女性用の数珠は男性用と何が違うのでしょうか?
最も異なるところは、玉の大きさです。

女性用数珠は男性用より玉が小さく、上品な印象です。
(略式数珠は男性用が10~12mm、女性用が6~8mm)
108玉の本式数珠の場合、女性用の寸法(輪を広げて伸ばした親玉から親玉の長さ)は八寸(約24cm)、男性用は尺二寸(約54cm)が一般的とされます。
購入される場合は、男性用・女性用の表示を確認のうえご購入ください。
略式念珠と本式念珠の違い
数珠には大きくわけて、「略式数珠」「本式数珠」の2種類があります。まずは、どちらの形式を選ぶか決めましょう。

略式数珠とは、宗派を問わずに使用できる数珠のこと。初めて購入する数珠や未婚の方、宗派にこだわりのない方は、略式数珠を選ぶのがよいでしょう。
本式数珠とは、宗派ごとに定められた数珠のこと。家の宗派を受け継ぐときは、定められた正しい形の数珠を用意してください。 なかでも日蓮宗は、本式数珠をもつことが檀家の心得とされます。
なお、既婚の女性が本式数珠を使用する場合、実家の宗派ではなく嫁ぎ先の宗派に合わせてください。
女性が数珠・念珠を選ぶ際に考慮すべきポイント
数珠の色の選び方は?
数珠選びにおいて、もっとも悩む部分は色ではないでしょうか。「マナーに反したらどうしよう?」「年齢による決まりはある?」そんな不安があると思います。
実は、数珠の色には明確な決まりがありません。ですので、特に略式数珠の場合は、自分の好みにあわせた色やデザインのものを選んで大丈夫。年齢に応じて、色が決められることもありません。
基本的に、数珠を専門に扱うお店やブランドが提供するものなら、色やデザインがマナーに反することはないでしょう。気になるときは、購入前に、一度お店に問い合わせてみることをおすすめします。
どうしても好み優先で選ぶのが不安な場合は、数珠の定番素材で、かつ、色のない水晶の数珠を選ぶのもひとつです。
素材や房の種類は?
数珠の玉の素材には、黒檀や紫檀の天然木、水晶をはじめとする天然石など、さまざまな種類があります。天然石には、意味やお守りの効果があるといわれるものもあるので、それを考慮して選ぶのもよいでしょう。
房の形は切房(きりふさ)、頭付房(かしらつきふさ)、梵天房(ぼんてんふさ)、紐房(ひもふさ)などがあります。略式数珠ではどの形の房を選んでも構いません。
ただし、紐房は男性用数珠に使用されることが多いです。

本式数珠は宗派によって房に決まりがあります。石の色とのバランスを考慮し、好みの房を選んでください。
数珠は仏さまと人、人と人との「縁」を結びます。
数珠との出会いも、縁あってのもの。心惹かれる数珠があれば、直感を信じて選んでください。
地域のルールにも注意
基本的には色や素材に決まりがない数珠ですが、地域によっては、玉や房の色、素材などに慣習的なルールが存在することも。
たとえば、名古屋や金沢の近辺では、葬儀では白房の数珠を、法事では紫色など色房の数珠を使用する方が多いです。故人が身内であるかどうかで、数珠を使いわける地域もあります。
その他、慶事用と弔事用で、数珠の色や形式に特有のルールを設けているエリアも。わからない場合は家族や親戚に聞くか、周辺の寺院・葬儀社に確認をとるのがおすすめです。
人気の数珠・念珠から選ぶ
水晶の数珠
無色透明の水晶は、数珠の玉の定番素材。水晶だけのシンプルなデザインなら、落ち着いた上品な雰囲気に。房の色をアクセントにしたり、色付きの石と組み合わせたデザインを選べば、さりげないおしゃれを演出できます。
ラベンダーアメジストの数珠
やさしいパープルカラーが特徴のラベンダーアメジスト。うっすら透明感があり、清楚な雰囲気をまとう数珠です。
ローズクォーツの数珠
かわいらしいピンクカラーが人気のローズクォーツ。手元に品の良さとほのかな華やぎを添えてくれます。
ブラックオニキスの数珠
つややかな黒色が美しいブラックオニキス。高級感があり、洗練された気品を感じさせる数珠です。
数珠・念珠の取り扱いの注意点と保管方法
長持ちさせるための注意点
数珠の玉には、さまざまな素材が使われます。もし素材に適さない方法で保管すると、数珠を傷めてしまう場合があるため、注意が必要です。
たとえば、木製の数珠なら多湿を避けるべきですし、パールなどの柔らかい素材は、もち歩くときも保管するときも、他のものと触れ合わないようにした方がよいでしょう。
また、房の扱いにも注意が必要です。長時間折れ曲がった状態にしておいたり、うっかり濡らしてしまったりすると、変な癖がついたり、よれてしまうことがあります。
専用の袋・ケースを利用する
数珠の保管やもち歩きには、専用の袋やケースを利用するのがおすすめです。
普段は数珠を保管するために使い、必要になったら、そのままバッグに入れることができます。色や模様も豊富なので、人目に触れる数珠よりも気軽に、好みのおしゃれができるでしょう。
房を保護するカバーが付いているものを使えば、もち歩くときに房がよれる心配もありません。
おわりに
略式数珠は、性別によって違う玉の大きさに注意すればよいでしょう。宗派や年齢などは気にせず、好みの素材・色を選んで差し支えありません。
本式数珠の場合は、未婚女性は実家、既婚女性は結婚相手の宗派に合わせてください。
持ち主の分身であるともいわれている数珠。パスクルでは、さまざまな天然石を使用した数珠を用意しています。
もし、ほしい色や素材の数珠が見つからない場合は、好きな素材を選んでイチからデザインできるオーダーメイドサービスもおすすめ。世界にひとつ、自分だけの数珠をつくることができます。
ほかにはない「特別な数珠」との出会いがありますように。

天然石・パワーストーン通販 Pascle
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